【ボクシング】WBC新王者・矢吹正道の揺れる心境「安い金額に命は懸けられない」

2021年09月22日 22時05分

世界王者になった矢吹正道だが去就に迷いを見せた(東スポWeb)
世界王者になった矢吹正道だが去就に迷いを見せた(東スポWeb)

 ボクシングWBC世界ライトフライ級の新王者となった矢吹正道(29=緑)が、現役引退と続行に揺れる胸中を語った。

 22日に京都市体育館で行われた同級世界タイトルマッチで王者の寺地拳四朗(29=BMB)に勝利。相手の鋭いジャブやステップワークに苦しみながらも序盤からポイントを奪取。最後は壮絶な打ち合いの末に死闘を制した。

 本名は佐藤正道。だが「佐藤じゃつまらない」とリングネームは漫画「あしたのジョー」の主人公・矢吹丈にちなんでつけた。若くして家族を持ち17歳のときに長女が誕生。その家族が見守る中で悲願の世界ベルトを手にしたが、試合後は「リングに上がったら相手を過大評価しないというのが自分の中にあった。いいパフォーマンスが出せない。(ベルトの)実感より拳四朗選手に勝てたんだなという方が(大きい)」と8度の防衛を積み上げてきた拳四朗を破った達成感の方が勝っていると語った。

 自身が最強と位置付ける前王者に勝つことにすべてを懸けてきた。それだけに、今後について引退か現役続行かの迷いが生じている。リング上でも「勝っても負けても引退するつもりだった」と去就を口にし、さらに改めて「軽量級は命を懸けても稼げる金額が決まっている。今日は命を懸けたが、(今後は)その安い金額に命は懸けられない。子供もいますし。また世界王者の中でも一番強い拳四朗選手とやったんで別にやる必要もないかな」と〝燃え尽き症候群〟の状態になっていることを明かした。

 全てはこれから考えるとしたが、再びリングでその雄姿を披露するのか、それとも…。

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