タレントの関口宏が7日、自身がMCを務める「サンデーモーニング」(TBS)に出演し、台湾を訪問したアメリカのペロシ下院議長に疑問を投げかけた。

 番組ではペロシ氏が台湾を訪問したことで中国が猛反発していることを取り上げた。米中の緊張が高まった背景について説明。中国は今月から秋にかけて共産党の幹部が集まる会議や共産党大会といった目玉行事が控え、異例の3期目を狙う習近平主席にとっては重要な時期とあってペロシ氏の台湾訪問をやめるよう繰り返し警告していた。

 一方のアメリカでは、11月に議会の中間選挙があり、バイデン大統領の与党・民主党の劣勢が伝えられるなか対中国で弱腰だと批判されること避けるためペロシ氏の台湾訪問を止めづらい事情があった。さらに中国の人権問題をライフワークとしているペロシ氏は下院議長在任中の訪問にこだわった見方もあったという。

 明海大学の小谷哲男教授の「(ペロシ氏は)中間選挙で民主党が負けると下院議長でいられなくなるので今が議長として訪台する最後のチャンスと考えた。(中国の反発について)この時期の訪台によってメンツを潰された」とのコメントを紹介した。

 解説を受けたうえで関口は「ペロシさんという方が、なんで急にこうしたのか私にはなかなか理解ができないところなんですが」と疑問を投げかけていた。