女優の松嶋菜々子(48)が最近になってあの伝説のドラマ「家政婦のミタ」(日本テレビ系)の続編制作に意欲を燃やしているという。今まではかたくなに拒んできたというが、いったいなぜ?

 2011年放送の「家政婦のミタ」は最終回の平均視聴率40・0%、瞬間最高視聴率42・8%を記録するなど大ヒットした。

「主人公の『承知しました』『それは業務命令でしょうか?』といったセリフは当時、流行語となり社会現象を巻き起こした。日テレのドラマで視聴率が40%の大台に乗ったのは、1979年の『熱中時代』『太陽にほえろ!』に続いて3作目。ドラマ発展途上局と言われる日テレにとって唯一、他局に誇れるドラマの金字塔ともいうべき作品だ」(ドラマプロデューサー)

 当然、日テレとしては続編制作が念願だった。それでも松嶋は一切興味を示さなかったため、話はとん挫していた。それが最近になって、松嶋の姿勢に変化が見られるようになったというのだ。

 軟化した大きな理由は今年1月から3月まで嵐の松本潤主演で放送されたドラマ「となりのチカラ」(テレビ朝日系)がふるわなかったからだ。

「松嶋はこのドラマに準主役クラスとして出演。『家政婦のミタ』の脚本を担当し、『となりのチカラ』でも脚本を書いた遊川和彦氏に説得されたからです。白髪交じりの占い好きのアラ還女性を演じました。松嶋のイメージを崩すものではありました」(ドラマ関係者)

 それでも視聴率が良ければ救いだった。主役は松本、放送枠は「ドクターX」などを放送してきたテレ朝の名門枠ということでヒット間違いなしと思われたが、初回世帯平均視聴率は11・5%。第3話で2ケタを割ってしまった。その後もずるずると視聴率を落とし最終回は9・5%。全話平均は9・2%だった。

 この結果にテレ朝も松本も顔面蒼白だったというが、誰よりもショックを受けたのは松嶋だったようだ。

「果敢にチャレンジしたのに、結果だけ見れば〝出損〟ということになりますからね」(芸能プロ関係者)

 そこで再び浮上したのが「家政婦のミタ」の続編というわけだ。

「松嶋も大人の判断をし、続編に向けて話し合いを開始したそうです。まだ構想段階ですが、令和版『家政婦のミタ』が実現するかもしれません」(日テレ関係者)

 日テレは話がまとまった時のことを想定し、7月もしくは10月のドラマ枠を仮押さえしているという。令和版「家政婦のミタ」が決まれば、ファンは歓喜し、松嶋は再びトップ女優に踊り出ることになりそうだが…。(視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区)