れいわ新選組の山本太郎代表が3日、ソーシャルディスタンス街宣を行い、菅義偉首相が総裁選不出馬を表明したことに「菅政権の悪政ワースト5」を発表した。

 この日「総理大臣候補 山本太郎」とプリントされたTシャツを着用し、街頭演説の場に立った山本氏は菅首相の退陣見通しに「無理やり解散する道をつけたかったと思うが、その話が先に漏れたばかりにある意味で追い込まれた」と分析。

「菅さんは仕事をしてこなかったのか? 違う。資本、資本家、皆さんとは遠く離れたところに生きている方々や組織票や企業献金をしっかり確保しながら政治を動かしているような者たちにはありがたい存在だった。汚れ仕事を進んでやってくれたと評価してもいい」と話した。

 そのうえで山本氏は「悪政ワースト5」として、5位から「種苗法改悪による多国籍種子企業へのサポート」、「安倍政権以来のお友達政治の継続」、「国民の意見を十分に聞かずデジタル庁設置」、「今年度の補正予算を組まず国民生活を疲弊させる」を挙げ、1位は「東京オリンピック開催強行でコロナ対策停滞」とした。

 山本氏は「菅さんの政治によって利益を得られた方は評価している。迷惑な話ですね。政治は全体の人たちの利益を考えないといけない。汚れ仕事を1年間やってきた菅さんには心からお疲れさまでした、と言いたい」と皮肉を込めた惜別の辞。その上で「河野さん(太郎)や岸田さん(文雄)に代わっても本質は変わらない。チャンスは衆院選。変える力がある」と訴えた。