2人の〝KY重鎮〟に日本中が振り回されている! 国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長(67)が23日に再来日することが一部で報じられた。同会長は緊急事態宣言下に不要不急の〝銀ブラ〟で大ブーイングを浴びたばかり。一方、自民党の二階俊博幹事長(82)ら自公幹部5人も同宣言下の17日に都内ホテルで会食していたことが判明し、批判が殺到。この2人に共通しているのは――。

 バッハ会長が再来日する目的は、24日開幕のパラリンピック開会式に出席するためだ。五輪の開会式には、国際パラリンピック委員会(IPC)のパーソンズ会長が出席したことから、その返礼の意味合いがあるようだ。ところが、早くも疑問の声が上がっている。

「7月8日に来日した際は、3日間の隔離期間が設けられたはず。ところが今回は、再来日の翌日に開会式に出席することになり、隔離期間すらないことになる。バッハ会長はワクチン接種を終えていますが、絶対に感染しないわけではない。万が一感染していたら、無症状でも周囲に感染を広げるおそれもある」(五輪関係者)

 ネット上では「はっきり言わないとダメだよ。来るな!」「テレワークで十分」とバッハ拒否の大合唱。無理もないだろう。バッハ会長はこれまで日本でやりたい放題だったからだ。

 県をまたぐ移動を控えるよう呼びかけられているなか、バッハ会長は広島を訪問。警備費約379万円は県と市が負担することが後で発覚した。そのくせ広島市や広島県原爆被害者団体協議会が、原爆が投下された8月6日に黙とうを呼びかけると、バッハ会長をはじめIOCはこれを一蹴。

 さらに五輪が閉幕した翌日には東京・銀座を散策する〝銀ブラ〟までやってのけた。まさにやりたい放題だった。

 聞く耳を持っていないのは二階幹事長も同じだ。与党幹部ら5人で、都内の日本料理店で会談してことが明らかに。永田町関係者は「出席者は『黙食だ』『会食ではなく打ち合わせ』などと強弁していますが、それが許されるのなら国民も同じ条件で外食していいことになる。二階幹事長は感染者が急増していた昨年12月にも多数でステーキ会食しています。まったく懲りていません」と呆れる。

 出席していた自民党の森山裕国対委員長は18日、「5名であったということについては配慮が足りなかった」、公明党の石井啓一幹事長も「国民に誤ったメッセージを発信してしまった」と、謝罪と取れる発言をしたが、二階幹事長から特に謝罪コメントはない。

「バッハ会長も同じで、2人からおわびの言葉を一度も聞いたことがありません。二階幹事長には、怖くて誰も謝罪するよう進言することができない。衆院選も近く、ニラまれたくありませんからね」(前同)

 2人を止める術はないのか…。