千葉・市川市の村越祐民市長(47)に市民が怒りの決起だ。米高級電気自動車テスラの公用車導入や市長室にシャワー室設置に加え、私設秘書の逮捕、起訴で物議を醸している村越氏に辞職を求めるデモが21日、市川市内で行われた。

「テスラにシャワー室と全国のニュースでどれだけ市川の恥をさらしてくれるのか!」「失策を何ら反省することなく平然と居座っている。税金の無駄遣いは止めてくれ!」と市川市役所の前でシュプレヒコールが上がった。
 
 デモに参加したのは4人だけだったが、道行く人からは「頑張って!」「その通り!」と賛同の声が飛び、村越氏を支持するカウンターが現れることもなかった。

 デモに参加した市民の加藤圭一氏(36)は「テスラ騒動から始まり、市役所の階段追加工事、シャワー室の導入、私設秘書の逮捕、起訴と納得ができない。いずれも経緯が分からないし、記者に答えなければ、市民にはなおさら」と怒りの声を上げる。

 元衆院議員の村越氏を巡っては、3年前に市長に当選して以降、炎上劇が止まらない。今年は市長室内にシャワー室を設置していたことが判明し、追及されるや「災害時に女性用に開放する」と話し、火に油を注いだ。

 今月には村越氏の側近とされる私設秘書が法務局に虚偽の証明書を提出したとする電磁的公正証書原本不実記録・同供用容疑で逮捕されていたことが判明し、副市長らも事情聴取されていたことが分かった。

 村越氏の任期は来年4月までで、既にレームダックに陥っているが、秘書の逮捕にも自ら答弁することなく、新型コロナ対応を盾に市長のイスを投げ出す様子は一切ない。市議会の一部会派は、不信任決議案を提出したが、賛成13票、反対24票で否決されていた。

 デモの呼びかけ人である40代男性の市民は「(村越氏は)公式の場で市民からおしかりを受けたことがないと平気で言うので行動で示したかった。少人数でも支持しない態度を示すのが第一の目的」と話し、今後も村越氏の辞職を迫るアクションを続けるという。市議会でも不信任に続き、村越氏を追い込む新たな動きが出てきそうだ。