27日のNHK連続テレビ小説「風、薫る」第43回にお笑いコンビ・シソンヌのじろうが登場し、体調不良で働けない夫のつらさを巧みな演技で浮かび上がらせた。
日本初のトレインドナース(正規に訓練された看護師)となる女性、りん(見上愛)と直美(上坂樹里)の物語。2人ら看護婦養成所の生徒は、看護婦見習いとして派遣された病院で、看病婦たちから冷ややかな視線を浴び、いやがらせも受ける。
一方で〝オペ看〟として手際の良さを見せるフユ(猫背椿)に、りんは手術介助の仕事の教えを乞う。「お金をくれたらね」と難癖つけるフユに対し、直美とりんは、身体が悪くて家にいる夫の康介(じろう)の看護との〝バーター取引〟を持ちかけ、仕事で忙しくフユが不在の家を訪れた。
よれた着物で床についている康介に、「腰骨を損傷」との見立てをつたえた2人は、洗髪など生活介助を施す。経済的に苦しく「恥を忍んでこの仕事に就いた」と語っていたフユについて、康介も「家内に看病婦なんかやらせておいて、お恥ずかしいかぎりで」。思わずりんは「看病婦『なんか』…」と漏らした。
康介の「なんか」にネットは反応した。X(旧ツイッター)には「旦那さんに看病婦なんかって言われるのは辛い」「そう言われてしまうのなんか悲しいな」「家族のために働いているのに、他ならぬ家族に白眼視されるのはツラいね」と言葉の持つ〝含み〟に重さを訴える投稿が相次いだ。
時代は明治。「この考えが常識だった」「当時の人々の価値観の表れでもあり」「当時の看病婦に対する見方を物語っているようだ」などと歴史的な観点からの受け止めも当然みられる。とはいえ「今の世の中もさほど変わってないのが悲しいですね」「看護師もコロナで〝似たような〟扱いがあった」といった現在と重ねる意見も寄せられた。
さらに背景を探れば、働けない康介が自虐的に語った一面もある。「いつもの奇人ぶりは消して演技に徹してる」「じろうさんが演じる康介、味わい深いなぁ」と迫真の演技も称賛された。












