NHK受信料を支払わない方法を教える党(NHK党)の上杉隆氏(52)が9日、参院議員会館で会見し、幹事長職の辞意を表明した。立花孝志党首(53)は同日、辞表届を預かったものの、扱いについては後日、検討するとした。

 上杉氏はジャーナリストで、2019年8月にNHK党が参院選で国政政党になった後 民間人として党ナンバー2である幹事長に就任。主に他党との渉外業務を請け負っていた。

 先週、写真週刊誌「FLASH」において、「反権力ジャーナリストの正体」と題する上杉氏のスキャンダル記事が掲載。立花氏は女性関係において、別の疑義が生じたとして、上杉氏に会見を開くよう要望し、報酬は当面、凍結するとしていた。

 この日、単独で会見した上杉氏は「(FLASHに対しては)数十か所を超える事実誤認、事実無根、虚報のようなものが確認できた。名誉棄損で提訴することにした」と正式に法廷の場に移すとした。

 立花氏が説明するよう求めた疑義には「当事者がいるので特定の方の名前は出さないが、事実と明らかに違う。党首にも話をした」と述べた。

 立花氏が一般人である相手女性のプライバシーに踏み込んだことで、上杉氏は自身のプライバシーポリシーの信義に反するとして、「先週、立花さんと話をする中で、正式に辞表を提出した。党首が別の対応をするというので、あればそれなりの対応になる」と話した。