千原ジュニアが語るツッコミ論 「俺はコーヒーで、君は水道水でええな?」と聞かれたら…

2020年11月21日 11時00分

千原ジュニア先生が解説!

【現役放送作家X氏の芸能界マル秘ウラ話】ツッコミは簡単そうに見えて意外に難しい。上手なのは「くりぃむしちゅー」の上田晋也だ。おぎやはぎの小木博明は「ああいうことできる人が一番モテる人なんだろうな」とべた褒め。

「よくグラビアの子が番組出た時に自分を面白くしてくれたり、フォローしてくれる人を好きになっちゃうっていうもんね。上田さんって、そういうの完璧じゃん」

 気の毒なのはデーブ・スペクター氏。有吉弘行は「デーブがダジャレを言って空気がシーンとなるのはしょっちゅうだけど、『サンデー・ジャポン』だと爆笑問題の田中(裕二)さんや、太田(光)さんがうまく処理してくれる。でも、文化人ばっかりのワイドショーだと『はい、はい、次行きましょう』みたいな。なんか言ってあげりゃいいじゃん」と同情する。

 プロの芸人でもツッコミがうまく機能していないことは少なくない。「流れ星」のちゅうえいは相方のTAKIUEに不満いっぱいだ。

「オレがギャグやってウケた時は近くにいるのに、スベッた時は一番遠くにいく。面白くない時ほど、おいしくしてくれるのが相方なんじゃないの?」

「ハライチ」の岩井勇気も同様で「テレビに出たてのころ、オレがボケた時に、澤部(佑)がウケそうなボケか、自分が得しそうなことしかツッコまなかった」と振り返る。

 千原ジュニアによると、ツッコミと注意は勘違いされやすいという。

「一つの笑いがある。これを縁取りすることによって、より引き立たせるのがツッコミなんよ。ツッコミと注意の違いは、笑いに向かっているかどうか」

 例えば喫茶店で「オレはホットコーヒーで、あなたは水道水でええな?」とボケた場合、「全然おもんないから」は注意でしかないという。オーソドックスな「なんでやねん」でも不十分。「『東京の水道水はおいしいからね』って言う方が笑いになる」と指摘した。

 たかがツッコミだが、なかなか一筋縄にはいかないようだ。

☆現役放送作家X氏 1967年、神楽坂に生まれる。23歳でラジオ番組で放送作家デビュー。現在はPTAから苦情が絶えない某人気バラエティー番組やドラマの脚本も手がける。