コント日本一を決める「キングオブコント2020」が26日、東京・TBSで行われ、「ジャルジャル」(福徳秀介=36、後藤淳平=36)が優勝し、13代目キングの称号と賞金1000万円を手にした。

 ジャルジャルは、第1回大会から13回連続で同大会に出場。今回は4回目の決勝進出で、念願の初優勝を果たした。

 福徳は「同じくらいの芸歴の芸人さんが辞退していったりとか、僕らはしつこく出続けて、それでいいのかと。若手が輝くべき大会でいいのかと。どうしてもチャンピオンになりたくて。あきらめず挑み続けてよかった」、後藤は「12回悔しい思いをしていた。本当に気が狂いそうになるくらいへこむこともあった。こうして優勝して悔しい思いは吹き飛んだ。これがチャンピオンなんや、と実感している」と喜びを語った。

 今年は、新型コロナウイルスの影響を受けながらの大会開催となった。

 その影響について、福徳は「吉本は本当に劇場が多くて、この状況下でもお客さんを減らしてステージをやって、利益にならない状況だけど、芸人のために劇場を用意してくれて、最高の環境。(優勝できたのは)会社がかなりでかい要因」、後藤は「決勝に吉本の芸人が多い、というのがそういうことだと思う。お客さんを減らした劇場の状態に動揺することはなかった」と2人とも会社に感謝を述べた。

 今回の大会について、福徳は「最年長で一番芸歴のあるコンビだった。負けられなかった」、後藤は「準備段階からけっこう優勝がイメージできていたような気がする」と振り返った。

 決勝のファーストステージでは「ヤジワクチン」というネタを披露。福徳は「単独ライブでやったりしていた。お客さんの反応がいい感じだな、大衆向けだなと。マニアック過ぎず、ちょうどいいというのが2人の中であったので、チョイスした」、後藤は「やっていて、自分たちでも笑ってしまうネタ。ヤジられる僕が笑っちゃうことがあって、いいネタ」と分析。

 また、ファイナルステージで披露した「空き巣タンバリン」というネタについて、福徳は「ユーチューブでネタを1日1回披露している。自分の中でボツにしていたけど、久しぶりにやって、ユーチューブのコメントとかもいい反応で、もしかしたらキングオブコントに向いているんじゃないかと」、後藤は「ネタの種として、ユーチューブにはあげている。まさに花が開いたという感じ」とコメントした。