所属タレントの大量離脱に見舞われている大手芸能事務所「オスカープロモーション」が八方ふさがりだ。

 米倉涼子、岡田結実、ヨンア、長谷川潤、忽那汐里がすでに退社しているが、8月31日には堀田茜、紫吹淳、剛力彩芽、福田沙紀が続いた。

 ワイドショー関係者は「藤田ニコルもオスカーと待遇をめぐって交渉中で、退社も選択肢に入れているとされます。検討しているタレントはほかにもいて、歯止めがかからない状況です」と話す。

 そのいずれもが円満退社となっているが、もはや同社は〝去る者は追わず〟のスタンスになってしまっているという。問題なのは、同社の収入が減るというだけではない。これから露出を増やしていかなければならない所属タレントにもシワ寄せがくることだ。

「有名どころが抜けると、いわゆる〝バーター出演できなくなるのが痛い。バーターというとネガティブなイメージがありますが、女優を育てる貴重なチャンスでもあるんですよ。剛力さんなんか〝ゴリ推し女王〟とまで言われましたからね。例えば、オスカーは『ドクターX』(テレビ朝日系)など米倉主演のドラマに、所属タレントを押し込んできましたが、大ヒットを期待できる地上波ドラマに出演できることは、相当な強みでした。それができなくなった」(テレビ関係者)

 もちろん、上戸彩や武井咲、菊川怜などドラマの主演級も残ってはいるのだが…。

「結婚して子供もまだ小さいので、単発ならともかく、連続ドラマをブッキングするのはなかなか難しい。上戸は、7月期のドラマ『半沢直樹』に出演していますが、これは高視聴率を計算できるからメリットがあった。やはり限度はあるんですよ」(同)

 どんどんジリ貧になっていく〝美の総合商社〟の着地点が見えない。