3~4年前から酒量激増…三浦春馬さん追い詰めた「ネット民」と「コロナ鬱」

2020年07月20日 11時15分

WOWOWのドラマ「ダイイング・アイ」でバーテンダーを演じた三浦さん。試写会の舞台あいさつの場でも真剣に実演した(19年3月)

 イケメン演技派俳優として将来を嘱望されていた三浦春馬さん(享年30)の自殺の波紋が芸能界に広がっている。自宅からは遺書とみられるメモが発見されたというが、自ら命を絶った原因や最近の変化について、関係者からは様々な見方が浮上している。子役時代から芸能界に身を置き、俳優としての苦労も知っていたはずだが、最悪の結果になった背景に、数年前からの変化、新型コロナウイルス感染拡大の影響との証言も出ている。本紙取材班が自殺の真相に迫った――。 

 三浦さんは18日午後0時半ごろ、東京・港区の自宅で首をつっているのをマネジャーに発見された。

「事件性はなく、首つり自殺であるとほぼ断定しています。自宅からは“死にたい”や謝罪の言葉が書かれた遺書のようなメモが発見されている」(捜査関係者)

 撮影を済ませた映画の公開やドラマの放送を控え、9月からスタートする松岡茉優主演のドラマ「おカネの切れ目が恋のはじまり」(TBS系)の撮影も始まっていた。歌手としてもセカンドシングルの発売を8月に控え、テレビ出演も決まっていた状況で、なぜ命を絶たなければならなかったのか?

「仕事は順風満帆。性格もよく、芸能界に友達もいた。金銭などのトラブルや病気などの話もない。しかも、あれだけのルックスで女性にもモテた。なぜ?という2文字しか浮かんでこない」(ドラマプロデューサー)

 だが、三浦さんの心をむしばんできた出来事がいくつか浮かんでいる。

「インターネットでは、映画『コンフィデンスマンJP』で共演した東出昌大の不倫スキャンダルをめぐり三浦さんがSNSで発信した見解に対し、『擁護している!』と叩かれた。彼は繊細で、他人の意見や、どう見られているかを常に気にするタイプ。元カノのことをいまだに引きずり、彼女のことが忘れられずに悩んでいたと言う人もいる」(芸能プロ関係者)

 仕事で接した多くの関係者が「ストイック」「完璧主義」「役柄にのめり込むタイプ」など真面目さを挙げる。周囲への気遣いがあり、スタッフに対して偉ぶることもなかった。「周囲の反応に敏感で心が休まる場面がなかったのかもしれない」とは舞台関係者だ。

 身を削りながら役作りをすることもあり、スタッフと意見をぶつけ合うなど、情緒不安定になることもあったという。

「繊細で思い詰めてしまうこともたびたびあった。自分でもそんな性格を分かっているようで、お医者さんに相談していた過去を明かしたこともあった」(同)

 料理上手の一方、酒豪で知られ、酒でストレス発散をすることもあり、夜の繁華街では知られた存在だった。俳優仲間や仕事関係者らとキャバクラやラウンジなどを訪れることもあったが、爽やかで紳士的な面は役柄と変わらずだったという。

 ただ、3~4年前ごろから目に見えて酒量が増え、泥酔するようになっていったという。

「以前は酒癖が悪いとかはなく、女の子に連絡先を聞いたり、軽口を叩いて口説く程度だった。泥酔するようになってからは、深酒を心配する声に『どうでもいい』と自暴自棄みたいなことを言うようになって。席に付いた女の子にも甘えるようになっていった」(港区の飲食店関係者)

 それに加え、大きな影を落としたのが、新型コロナ禍だ。

「ネット民からの心ないバッシングに悩んでいた。今年3月には主演のミュージカル『ホイッスル・ダウン・ザ・ウィンド~汚れなき瞳~』の公演を行った際、新型コロナ感染拡大が始まっていた時期だったことから『なぜこの時期に公演を開催するんだ!』と批判された」(芸能関係者)

 コロナ禍での外出自粛制限中、三浦さんは自宅からほとんど外には出ず、半ば引きこもり状態だったという。一部の俳優仲間と連絡は取っていたが「かなり落ち込んでいるようにも見えた」という芸能プロ関係者も。

「生真面目な彼は、またコロナで仕事ができなくなってしまう…と、疎外感や孤独感、恐怖に耐えられなくなってしまったのでは。いわゆる“コロナ鬱(うつ)”だったとも近い関係者の間でささやかれている」(同)

 8年前、同じ事務所の寺脇康文と対談した番組で、三浦さんは連続ドラマの出演が続いていたころを振り返り「自分の許容範囲を超えてしまい、つらくて故郷に帰って農業をしようと思い、農業学校をネット検索した。その時の状況から逃げたいと思った」と吐露。引退を考えたが、母親に説得されたという。

「子役から芸能界にいて、苦労も知っていたとみられていたが、本当の彼は大人たちの顔色をうかがい、神経をすり減らして役者を続けていたのかも。そこにコロナが大きな影を落としたのではないか」と同関係者は話している。