ジャニーズ事務所を退所した元NEWSの手越祐也(32)は、先日開いた会見で「円満」という言葉を繰り返したが、実情はまったく違っていたことがわかった。近年、ジャニーズを退所したアイドルの中でも最悪のやめ方で、それこそ元SMAPで「新しい地図」の3人を超えるほどの〝遺恨退所〟だった。

 会見で手越は、双方が弁護士を立てて退所に向けた話し合いを進めたと告白。その過程において、ジャニーズの藤島ジュリー社長や滝沢秀明副社長らとの面会はかなわなかったものの、「円満」という言葉を繰り返し使い、決してケンカ別れではないと主張した。しかし、それはあくまでも手越の言い分にすぎなかった。

「タッキーと直接会うこともできなかった上に、『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)などのレギュラー番組もすぐに降板させられているのです。誰が見ても円満退所ではないことは明白でしょう」とはテレビ局関係者。

 独り善がりな言動を繰り返した手越に対するジャニーズの怒りは、各テレビ局に対する異例の事前通達からも明らかだ。

「手越の退所に際して、ジャニーズサイドからテレビ局などに対して詳しいことは説明されていません。ただ唯一言われたのが『〝円満〟という言葉は決して使わないように!』というお達しだったそうです。ジャニーズの上層部が怒り心頭という話が漏れ伝わってきていたので、これは相当コジれたなと感じました」と芸能プロ関係者。

 近年、ジャニーズを退所するアイドルが相次いでいる。元SMAPの中居正広(3月)、元関ジャニ∞の錦戸亮(19年9月)、同じく関ジャニ∞の渋谷すばる(18年12月)、元タッキー&翼の今井翼(18年9月)など、毎年のように退所者が出ている。ほかにもジャニーズを加えると、その数はもっと増える。

 退所発表する中で「円満」使用禁止令が出されたことなど過去に例のない話だ。

「渋谷の時も、あの錦戸の時だって、メディアに対しては契約満了の『円満退所』という説明がされていた。中居の時なんて『大円満』と一点の曇りもないような言い方だったそうです。それは今も中居が多くのレギュラー番組を持っていることからも明らかです」と前出関係者。

 中居は退所1年前にレギュラー番組が打ち切りになるなどゴタゴタしたことはあったが、代わりの新番組もスタート。退所後も変わらずにテレビの世界で活躍している。

 一方の手越は「イッテQ!」はあえなく降板。前出関係者は「本人は会見で『イッテQ!』やサッカー番組出演に未練タラタラだったのですが、その願いがかなうことはないでしょう」と分析した。

 かつてジャニーズ幹部たちの寵愛を受けていた手越。〝かわいさ余って憎さ…〟的に大きな溝ができてしまったのだろう。

「ジャニーズの立場では、まさに『決別』の二文字。過去にここまでコジれた例は思い当たらない。ちょっと種類が違うとはいえ、SMAP分裂騒動で稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾が退所した時より遺恨を残したかも」と芸能関係者。

 会見ではユーチューブなどを基軸に世界へと打ち出す意向を表明した手越。テレビの世界に戻ってくることは難しいだけに、そういう選択になるのも仕方がない。