日本人最多のギネス世界記録を持つお笑い芸人・チェリー吉武(45)が、23日に英国の世界的オーディション番組「ブリテンズ・ゴット・タレント(BGT)」の準決勝ステージに生出演。惜しくも決勝進出は逃したものの、チェリーは現地から電話取材に応じ、「引き続きチェリーファイトしていきます!」と夢の舞台への再挑戦を力強く誓った。
主婦から世界的歌手となったスーザン・ボイルら、数多くのスターを輩出してきた同番組。チェリーは番組側からの熱烈なオファーを受け、昨秋の予選に参加した。「お尻でシャンパンのコルクを開ける」という破天荒な芸を披露し、3000人の観客が総立ちとなる大喝采を浴びた。さらに、英国の有名インフルエンサーであり審査員のKSIから、一発で準決勝へ進出できる「ゴールデンブザー(金のボタン)」を獲得するという快挙を成し遂げていた。
日本への帰国を前に取材に応じたチェリーは、「予選の勢いのまま準決勝に挑みました」と報告。本番では神輿に担がれて客席から登場し、会場は一気にヒートアップ。「子どもから大人まで『ミスター・チェリー!』とコールしてくれて、ホームのような温かい雰囲気でした。英語は話せないので、言葉ではなくテンションと気合だけで乗り切った約4分間でした」と、興奮冷めやらぬ様子で振り返った。
しかし、その裏では満身創痍の戦いが繰り広げられていた。出番前のリハーサルで腰を強打したチェリーは、痛み止めを服用して本番のステージへ。さらに本番中、予期せぬ〝悲劇〟が襲った。
「僕の唯一の武器であるネタで『お尻でシャンパンのコルクを抜く』ネタで、まさか気圧のせいでシャンパンのコルクが先に抜けてしまう事態になりました。予想外の展開にテンパりましたが、とにかく『シャンパーン!』と叫び続け、なんとか非常事態を切り抜けました」
なんとか機転を利かせて〝シャンパンフィニッシュ〟に持ち込んだが、審査員の評価は厳しかった。予選で大絶賛したKSIからは「ゴールデンブザーを押したことを後悔している」と、英国の視聴者に向けて謝罪される始末。チェリーも思わず「意気消沈しました」と本音を漏らした。
妻でお笑いコンビ・たんぽぽの白鳥久美子や2人の子供のためにも、5月末に生放送される決勝ステージで優勝し、賞金25万ポンド(約5200万円)を持って帰りたかったところだが…。
それでもチェリーの目はすでに前を向いている。
「決勝進出ならず、断腸の思いです。でも、イギリスは僕の(芸人としての)故郷であり、原点。またここで呼んでもらえるように、引き続きチェリーファイトしていきたいと思います!」。世界を驚かせた〝お尻の魔術師〟。飽くなき挑戦はまだまだ続く。












