テレビ局員から東出に“バカ野郎!”発言――。人気女優・杏(33)の夫で、若手女優・唐田えりか(22)との不倫が発覚した俳優・東出昌大(32)が主演する連続ドラマ「ケイジとケンジ 所轄と地検の24時」(木曜午後9時、テレビ朝日系)の第3話(1月30日放送)の平均視聴率は10・3%だった。意外にも前週からやや上昇したものの、楽観はできない。それでなくとも最近のテレ朝は不幸続き。そんな中、東出の態度に怒り心頭の局員の口から「ふざけんな、バカ野郎!」という不穏発言まで飛び出していた。(視聴率は関東地区、ビデオリサーチ調べ)

 同ドラマは東出と桐谷健太(39)がダブル主演を務める。先月16日放送の第1話は12・0%と好スタートを切ったが、23日発売の「週刊文春」で唐田との不倫が発覚。その影響があったのか、同日放送の第2話は9・7%に下降した。そして第3話は0・6ポイント上昇し2桁台を確保したが、まだ安心できる数字ではない。

 そもそも同局内では、東出の主演を当初から不安視していたという。

 年明けの1月6日、テレ朝局内の大スタジオに会長や社長ら幹部や局員が大集合し「出陣式」が行われた。これは、1月クールのドラマ出演者が作品ごとに順番に登壇するのが毎年の恒例で、もちろん「ケイジとケンジ」で主役を張る桐谷と東出も舞台に立った。

 その場にいた局員は、東出について「面白いことは全然言わなかったけど、覚えてるのは『年末年始はどう過ごしていたのか?』と聞かれ『2週間、休みを取らせていただいて、海外に行ってました』ってヘラヘラしてたことぐらい」と話す。

 昨年末の大みそかに放送された同局のバラエティー番組でも、ドラマのPRを兼ねて出演した東出は「家族との年末年始の過ごし方」について聞かれ「今年は初めてちょっと海外で…旅行行こうかな」と明かしている。

「出陣式の時点では局員も不倫のことは知らなかったから“杏さんと子供3人で海外か~”って思うじゃない? でも1月に家を追い出された父親が、その直前に家族旅行なんてあり得ないでしょ。“ふざけんなバカ野郎!”だよ」(同局員)

 ところが、最近になって東出は、家族でベトナムを訪れていたことが発覚。とはいっても、東出と杏はほとんど別行動だったようだ。

 スキャンダルにまみれたとはいうものの、自局のドラマで主役を張る俳優を“バカ野郎!”呼ばわりするのだから、テレ朝局員の怒りはハンパない。実はドラマが始まる前から「東出が主演で大丈夫なの?」という声が上がっていたという。

 テレ朝関係者が語る。

「だって木曜午後9時は、テレ朝を代表するドラマ枠。前クールの『ドクターX~外科医・大門未知子~』をはじめ、高視聴率作品を世に送り出している。フジテレビでいえばかつての月9、TBSなら日曜9時枠みたいなもの。でもドクターXを1年間やれないし、いろんなドラマで回してかなきゃいけない。そういう意味で今回、勝負に出たわけですよ」

 そんな中、第1話は12・0%と好発進だった。

「それでちょっと安心しました。でも不倫発覚で第2話は数字が下降。第3話はちょっと持ち直したけどね。かなりの部分が撮影済みで、東出は主役だからNHKの『麒麟がくる』の沢尻エリカ(顔写真)のように降板はさせられない。頭が痛いよ」(同)

 それでなくとも、最近のテレ朝は受難続きだ。

 正月恒例特番「芸能人格付けチェック! これぞ真の一流品だ! 2020お正月スペシャル」は、昨年11月の収録日前日、出演予定だった沢尻エリカ被告が逮捕。当初は親友・片瀬那奈とコンビで出るはずだったが、“かたせつながり”で急きょ、かたせ梨乃にオファーを出すなど大混乱。

 さらに1月にタイで行われた、サッカー東京五輪アジア最終予選の「AFC U―23選手権」は、大枚をはたいて放送権を買い、テレ朝が地上波独占中継したが、日本代表は2敗1分けで1次リーグ敗退してしまった。

 そのうえ連ドラ主演を務める東出の不倫が発覚するとは…。ツイてないにもほどがある。