ASKAが「NHKをぶっ壊す!」と既に叫んでいた――。歌手のASKA(61)が人気デュオ「CHAGE and ASKA」からの脱退を表明し、今後の活動に注目が集まる中、「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首(52)が26日に、「政治の場に出てきてほしい」とラブコールを送った。これは立花氏の片思いではない。ASKAも立花氏に「正義感の強い人」と“相思相愛”で、共闘が現実味を帯びてきた。

 マツコ・デラックス(46)にかみ付き、脱税で逮捕された青汁王子こと三崎優太被告(30)がホストデビューするやスカウトするなど、機を見るに敏な立花氏が、ASKAの“決起”を見逃すハズはなかった。

 ASKAがチャゲアスからの脱退を表明して一夜明けたこの日、立花氏は本紙に「ASKAさんが政治に興味があるなら、ぜひ出てきてもらいたい。発信力のある人が政治の世界に来て、どんどん言ってもらいたい。政治家をやりながらアーティスト活動もできる」とN国党からの出馬を呼びかけたのだ。

 Chageに不信感を募らせ、脱退に行き着いたASKAだが、立花氏には熱烈なシンパシーを感じていた。

 立花氏とマツコのバトルが過熱していた今月13日、ASKAは「『立花孝志』さん」のタイトルの文章をブログに投稿しているのだ。

「『NHKをぶっ壊す!』『ASKAさんは、意味を知らないんじゃないか?』もちろん、よく知っていますよ。彼は、正義感の塊です。僕の事件の時も、一見、擁護してくれていましたよね。あの時の『不透明さ』について、声をあげてくれていました」

 ASKAのいう事件とは、覚醒剤事件で執行猶予中だった2016年に再び覚せい剤取締法違反容疑で逮捕された件だ。尿検査に対し、ASKAがお茶にすり替えて出したにもかかわらず陽性反応が出る不可解さで、嫌疑不十分で不起訴となった。

 この時、警察の捜査やメディアの一方的な報道に対し、ネット上で疑義を呈したのが、既にユーチューバーとなっていた立花氏だった。

 ASKAは味方してくれた立花氏に恩義を感じているようで、前出のブログに戻れば、NHKのスクランブル化に賛同したうえで「『NHKをぶっ壊す!』は、ある種、国民を誘導する『イデオロギー』だと、感じてしまう」「『立花孝志』さんが開発した『NHK』が映らない機械。これが、どのくらいの価格で販売されるのかにも興味があります。代案としては、これから発売される新世代のテレビに、それが搭載されていることが、1番の近道でしょうね」などと寄せ、NHK問題や立花氏に深い関心を抱いている様子がはっきりうかがえる。

 ASKAからの“ラブレター”ともいえるブログに、立花氏は「ASKAさんも一般の人もそうだが、簡単にNHKをスクランブル化できるんじゃないかと思うかもしれないが、首相になる方がよっぽど簡単です。それぐらい、NHKは自分たちを守るために法律でがんじがらめにしている」とスクランブル化は一筋縄ではいかないと力説する。

「だから党勢拡大するのと、次の衆院選に向けて、法律を作れて、常識にとらわれない人を集めている。『既得権益VSそれをつぶしたい人』の構図に持っていきたい。既得権益に逆らう著名人が入ってくるのは非常にありがたい」とASKAに期待を寄せた。ASKAは昨年、4年の執行猶予期間が満了し、出馬に支障はない。

 ASKAの真意を聞くために立花氏は近く、会談の場を持ちたい意向。「これから一緒に殴りに行こうか~♪ Yah Yah Yah~♪」と立花氏とASKAがデュオを組んで、NHKや永田町に拳を突き付ける日は近い!?