闇営業問題が赤坂に飛び火――。TBS系情報番組「アッコにおまかせ!」(日曜午前11時45分)のディレクターが、「雨上がり決死隊」宮迫博之(49)らの謝罪会見で不用意な質問をしたとして、番組司会の和田アキ子(69)が21日の生放送で激怒&謝罪したことが、大きな波紋を呼んでいる。その後の取材で、和田がオンエア当日早朝の局入りの時から大荒れだったことが判明。生放送終了後にも、スタッフたちを緊急招集して“大説教”したという。

「ふざけんな!と。そんなこと聞きますか!?」

 和田がブチギレたのは、21日に生放送された「おまかせ」でのこと。

 きっかけは、前日20日に都内で行われた宮迫と「ロンドンブーツ1号2号」田村亮(47)の謝罪会見だ。100人超も詰めかけた報道陣の中から「おまかせ」の男性ディレクターが「今のお気持ちを色で表すことは可能か」と質問した。宮迫が2017年、不倫疑惑を追及され、白でも黒でもなく「オフホワイト」と弁明したことに引っかけた質問だったのだろうが、宮迫は謝罪会見の趣旨に反するとして「申し訳ないです」と答えなかった。ネット上ではこの男性ディレクターへの批判が殺到した。

 和田も相当腹が立ったようで、21日の生放送ではカメラを通して男性ディレクターにカミナリを落とした。

 また、あまりに憤慨したため「(前夜は)一睡もできませんでした」と告白。不用意な質問については「厳重に注意します」と声を震わせながら怒りをにじませた。

 宮迫と亮、詐欺グループにだまされた被害者、そして視聴者には「申し訳ございません」と頭を下げて陳謝した。

 問題の質問は、2時間半に及んだ会見の終盤に飛び出し、同業である報道陣でさえもシラけさせたものだった。和田がキレるのも無理はなく、ネット上では激怒&謝罪を支持する声があふれた。

 吉本興業の芸人による闇営業問題が、34年の歴史を誇る長寿番組に飛び火した格好だ。

 ここまではオンエアされたが、複数の関係者の話を総合すると、その怒りは放送後までハンパないまま続いた。

 和田は毎週日曜、「おまかせ」のために午前6~7時ごろに東京・赤坂のTBSに入り、局内で朝食をとっている。21日も同時刻ごろにやって来たが、本人も後の生放送で明かした通り、一睡もしておらず目が充血していたという。早朝にもかかわらず、局入り後、いきなり「(あの男性ディレクターは)何やっとんじゃ!! プロデューサー呼んで!!」と声を荒らげたようで、その怒りはハンパではない。

 放送前の打ち合わせでもピリピリムードが漂い、そのままオンエアに突入。くだんの「ふざけんな!」が飛び出したというわけだ。

 生放送が終わっても和田の怒りは収まらない。もう“スタッフにおまかせ!”はできないとばかり、番組関係者たちを緊急招集して“大説教”したという。

 和田は「おまかせ」に強い愛着と責任感を持っている。また、質問された相手が交流のある宮迫だったため、あの質問はとても看過できなかったようだ。

 複数の関係者によれば、当の男性ディレクターは制作会社から出向して「おまかせ」に加わっているが、VTRの編集や原稿書きが不得手といい、評判は芳しくない。今回の問題で番組スタッフから外される可能性も浮上している。

「イベントの囲み取材なら、そんな質問も許容範囲でしょう。しかし、今回の会見は特殊詐欺の被害者への謝罪が目的ですし、吉本興業のパワハラ問題まで飛び出した極めてデリケートな場です。アッコさんがキレるのも当然です」(芸能プロ幹部)

 今回は闇営業に端を発した騒動だが、本質から外れて余波が拡大している。