吉本・岡本社長 お粗末会見で「芸人大量流出」危機

2019年07月24日 11時00分

涙を流しながら会見した岡本社長

“芸能史上最低の会見”は、吉本興業をさらに揺るがす大波紋を呼びかねない。22日に同社の岡本昭彦社長(52)が都内で開いた記者会見は、実に5時間半に及ぶ長丁場ながら、内容のお粗末さに各方面から不満が噴出。大荒れのネットを含めて猛バッシングの嵐が日本中に吹き荒れた。吉本の企業イメージを大きく損なうのは必至。特に所属芸人の怒りは大きく、このままでは大量流出の可能性までささやかれているが、一方で同社長は今回の会見で“虎の尾”を踏んだという――。

 今回の会見は、反社会的勢力の宴席での闇営業問題で、「雨上がり決死隊」宮迫博之と「ロンドンブーツ1号2号」田村亮が20日に行った謝罪会見を受けて設定された。その場で2人は、謝罪会見に岡本社長が反対していたことを暴露し波紋を呼んだ。同日夜に「ダウンタウン」松本人志が、同社長と大崎洋会長と会談。21日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)で、会見を開くよう要請したことを明かし、同番組内で同社長は22日の会見開催を明かしていた。

 こうした経緯で開かれた社長会見には400人以上の報道陣が詰め掛けた。だが、その内容は報道陣の嘲笑を買うほど、お粗末としか言いようのないものだった。

 まず、宮迫との契約解除の撤回を発表。亮に対しては、契約解除をしていないとしたが、「つらい思いをさせたから話し合いたい」と今さらながらのコメントを残した。

 とりわけ笑いを誘ったのは、岡本社長が、謝罪会見の開催を直訴した亮に「テープ回してないやろな。亮、ええよ。おまえ、辞めて1人で会見したらええわ。ほんなら全員連帯責任でクビにするからな!」と言ったとされるパワハラ発言への釈明だ。「場を和ませるための冗談」「父親が息子に『勘当や』という感じ」。これには“笑ってはいけない”状況で普通に笑いが起きてしまった。

 そんなこんなで計5時間半に及んだ会見に対しては、各方面から怒りの声が上がった。詰め掛けた報道陣からは「長時間対応したから誠実、とでも思っているのか? どの質問にもまともに答えようとしてない」と怒りの声が噴出。ネット上でも「これが会社のトップなのか」「リスクが大きくなっている」と大バッシングだ。

 さらにはテレビやインターネットの生配信で、この動画を見ていた吉本所属の芸人も怒りをあらわにした。

 ここまでひどい内容になった背景として、岡本社長はそもそも記者会見を行う気などほとんどなかったから、といわれている。

「松本さんに会見をやるように言われたのが20日の深夜。岡本社長は『その前から会見するつもりだった』と言っていたが、宮迫さんと亮さんが会見するのを見てから、自身が会見するのを決めたのだから、松本さんの意向がなければ会見なんかやってない。それからほとんど準備期間もないまま臨んだから、ボロボロの会見になったんでしょう」(お笑い関係者)

 お粗末会見の波紋は世間の反発にとどまらない。

「幹部たちに反発した先輩芸人が辞めれば、追随する芸人が数多く出ても全く不思議ではない。東スポさんは20日発行の1面で、宮迫さんが入江慎也さんが社長のイリエコネクション入りする可能性を報じていたけど、他の所属芸人が入江さんのところに流れる可能性もあるのでは。大量離脱もあり得ますよ」(テレビ局関係者)

 そして最大の問題は、岡本社長が“虎の尾”を踏んだとされることだ。

「実は、各芸能プロの幹部たちがカンカンなんです。不祥事で一度下した処分を、(宮迫と亮の)涙ながらの会見と松本の鶴の一声であっさり撤回したでしょう。これが芸能人たちにとって“あしき前例”になってしまったら、芸能プロはタレントに何も言えなくなりマネジメントどころではなくなりますよ。そうなったらプロダクションは必要なくなって、米国みたく代理人制度が主流になってしまうかも」(芸能関係者)

 それだけではない。宮迫への契約解消撤回で、本当に宮迫が吉本に戻った場合、「しばらくして今回以上の“宮迫スキャンダル”が報じられたらどうするんですかね? 岡本社長は軸がブレすぎですよ」(同)といった批判の声も聞かれる。

 もはや針のむしろ状態の岡本社長。空中分解寸前の吉本興業はますますドツボにハマったとしか言いようがない。