アイドルグループ「モーニング娘。」の元メンバーのタレント加護亜依(27)の夫・加護陽彦容疑者(47)が、加護を足蹴りしてケガをさせたとして、傷害容疑で警視庁麻布署に9日、逮捕された。夫婦は昨年10月に陽彦容疑者が出資法違反容疑で逮捕(不起訴処分)された後から離婚話が浮上。加護が今年4月に「離婚協議中」と明かしたかと思えば、最近は仲むつまじい様子が目撃される一方、深夜の金切り声が近隣に聞かれるなど摩訶不思議な関係だった。お騒がせ夫婦はどうなっているのか。

 逮捕容疑は、5月12日午前8時ごろ、東京・六本木の自宅マンションで加護に暴行を加え、全治10日のケガを負わせた疑い。加護自ら、警察に通報し、陽彦容疑者は容疑を否認しているという。

 同日の騒動については一部週刊誌が2週間ほど前に報じていた。驚くことに内容は真逆。同誌によると、通報したのは陽彦容疑者で「妻がヒステリーを起こして大変なので来てほしい」というものだった。

 その説明では同日朝、娘に朝食を食べさせていた際、後で顔を見せた加護との間で始まった娘の親権に関する言い争いが発端。加護が娘を強引に奪おうとして床に落としてしまい、娘は鼻血を出した。加護がパニック状態になったので通報したという。

 どういうことなのか。夫妻を知る関係者が明かす。

「実はその週刊誌に詳細を話したのは夫の陽彦本人なんです。『離婚はしてもいい。娘の親権も渡すし、運転手付きの車や六本木のマンションにもそのまま住んでいい。家賃と生活費で月計150万円払う。ただ、週に1回でいいので娘に会わせてほしい』と加護に要求しているのに、加護や実母側が同意してくれないので、加護の精神不安定ぶり、実家の問題などを暴露した。だから記事は陽彦側の主張ばかり。陽彦には、加護姓を名乗ることによって資金を調達するという目的もあったんです(旧姓は安藤)。なんだかんだ言っても、加護は元『モー娘。』の肩書を持っていますからね。それを使えることは大きい。だから離婚に応じることはできなかった」

 今回の事件は離婚話がこじれた末のDVとみられるが、警視庁は詳細を調べ、同容疑者を逮捕した。その背景には別の事件を調べたい意図がうかがえるという。

「実は陽彦容疑者には別の詐欺容疑での被害届が少なくとも港区内、世田谷区内の某所轄に提出されており、担当捜査官は身柄をとって調べたい意向がある。今回の加護への傷害容疑は別件逮捕だといわれている」(捜査関係者)

 同容疑者には、結婚直前の2011年に恐喝未遂容疑(処分保留)、前出の昨年10月の出資法違反容疑(不起訴)と2度にわたる逮捕歴がある。それ以外にも事件への関与が疑われているというのだ。

 一方の加護は4月3日付のブログで「夫と別居し離婚に向けて協議中である事をご報告させて頂きます」と明かしていたが、5月25日までにはこの文言が削除され、最近は自宅周辺で夫と娘との仲むつまじい様子も目撃されていた。このため、本紙既報通り「まさかの復縁になったようだ」と関係者の間でささやかれていた。

 前出の関係者証言のように、離婚に対する陽彦容疑者の真意も分かりにくい。何とも摩訶不思議な夫婦だが、実情はどうなのか。

「加護は元『モー娘。』の辻希美と頻繁に連絡を取り合うなどしていて、芸能界本格復帰を目指したい。事件のイメージがある夫とは縁を切らないとそれも難しいとわかっている。実母からも『きっぱりと別れなさい』と言われているんですが、2歳児を抱え、生活費も必要。そうなると、夫とは殴られても蹴られても離れるわけにはいかないというジレンマに陥っていた。それで精神的に不安定になっているようです」(事情通)

 加護は娘を連れ、陽彦容疑者と別居。だが生活費に困り、再び自宅マンションに戻るようになると、連日のように激しい夫婦げんかを繰り広げていたという。

「マンション住人から苦情が出たほどです。深夜に加護さんが金切り声で何か叫んでいたとか。一刻も早く離婚したい彼女だけに、今回“初めてではない”夫のDVで被害届を出したのは、離婚交渉を有利に進めるためと見る向きもあります」(ワイドショー関係者)

 夫が逮捕されても加護の行く末はまだまだ波乱含みだ。