歌手、声優として人気の水樹奈々(37)を「殺す」などとツイッターに投稿したとして、警視庁赤坂署は20日、滋賀県長浜市木之本町、アルバイト、福島彰浩容疑者(32)を威力業務妨害容疑で逮捕した。同署によると、「水樹さんに『会いたい』とメールしたが返事がなかったので、腹が立ってやった」などと容疑を認めているという。

 逮捕容疑は2月2日、水樹さんに対してツイッターに「水樹・奈々を超ぶっ殺すしか超道が超亡くなりました」などと投稿し、ファンクラブの運営会社の業務を妨害した疑い。運営会社が同署に被害を届け、調べたところ、福島容疑者名義のツイッターだったことが判明し、水樹側はライブやイベント、送迎の警備を強化するなどしていた。

「福島容疑者は水樹のファンで、ファンクラブの会員でもあった。自身のツイッター、ブログ、そして動画も頻繁にアップし、水樹についてコメントをしている。だが、支離滅裂で意味を理解することができないものばかり。『水樹・奈々を超ぶっ殺すしか超道が超亡くなりました』の意味も理解しづらい」(関係者)

 最近でもアイドルグループ「仮面女子」の神谷えりな(25)がブログのコメント欄に「てめえを殺すぜ」などといった“殺害予告”を受けたばかり。

 神谷は「私のことを知ってる人なんじゃないかって感じられる部分もあって。体の特徴とか書いていたので。ただ見知らぬ人が適当にコメントしただけじゃないんだなって…」とファンの可能性に複雑な感情を吐露した。

 アイドル誌の関係者は「大小はあるが、アイドルや声優は“疑似恋愛”的な感情を持たれ、攻撃的な投稿を受けた経験を持つ子も多い。今はSNSでつながれることもあり、タレントとファンとの距離感がなくなっている。過去にHKT48の指原(莉乃)も『ツイッターで“死ね”と言われる。1日100件は言われてる』と明かし、『いつ殺されてもおかしくない』と覚悟していると打ち明けたこともある」と言う。

 続発する声優やアイドルの脅迫事件がなくなることはないのだろうか。