地下アイドル「仮面女子・アリス十番」澤田リサ(19)が28日、東京・秋葉原の常設劇場で行われた生誕祭ライブで、しばらく休養することを発表した。復帰次期は未定。

 23日の仮面女子ワンマンライブ(さいたまスーパーアリーナ)に出演後、脚を痛め、大事を取ってライブ出演を控えていた澤田はこの日、2部で行われた生誕祭ライブで復帰。家族が見守る中、現スチームガールズとのコラボで「High and Low」「destiny」を披露するなど、担当カラーの黄色で染まった会場で躍動した。

 最後のあいさつでは「私はアリス十番に入って、1か月もしないで肉離れになってしまい、4か月休養していました。そんな中、メンバーは嫌な顔をせず私を励ましてくれました。今、私がステージに立っていられるのは、アリス十番のメンバーもですが、ファンのみんながいてくれたからだと思います」とファンに感謝。

 続けて「先月17日に肉離れが治ってステージ復帰しました。でもすぐに再発してしまいました。その後は様子を見ながら、さいたまスーパーアリーナのステージを最優先にしつつ、ステージに上がってきました。脚は今は大丈夫ですが、またいつ再発するか分かりません。なので、私は明日(29日)の大阪でのライブが終わったら、しばらくライブをお休みすることになりました」と告白した。

 ただし、このまま辞めてしまうということはないという。「絶対戻ってきます。私は辞めません。最後にこういう報告をするのは心苦しかったのですが、絶対に戻ってくるので、これからも澤田リサの応援をよろしくお願いします」

 澤田は4月26日、スチームガールズからアリス十番に昇格。1か月後に脚のケガ(肉離れ)で休養。10月17日、約4か月ぶりにステージ復帰を果たしたが、その後も休養と復帰を繰り返すなど、不安定な状態が続いていた。

 澤田によると、休養を決めたのは「SSA(=さいたまスーパーアリーナでのワンマンライブ)が終わってからです」といい、「痛めた場所が悪かった。普通の運動ならできるのですが、ライブになるとやり過ぎたりして、また痛めてしまうことが多かった」と説明した。

 ワンマンライブ後には、澤田以外にも森カノン(25=脚のケガ)、黒木ひなこ(18=家庭の事情)など休養するメンバーが相次いだ。

 仮面女子のリーダー・桜のどか(24)は「SSAは念願のステージだったので、みんなが無理をしてでも立ちたいという気持ちで頑張ってきた。フェードアウトではなく、次のステップに向けての休養期間だと思っているので、しっかり休んでもらいたい」と話した。

 活動メンバーが減っている現状については「春と夏に組閣(昇格発表)があったので冬の組閣があってもおかしくない。もちろん、誰も卒業してもらいたくない。どんどん下の子たち(候補生)が増えているので、新たなメンバーが増えるのは大歓迎。今いるメンバーと新たなメンバーをプラスし、パワーアップして次の大きな舞台を目指したい」と話し、前を向いた。

 アイドル界では「休養→そのまま卒業、引退」のケースが多く、22日には休養していた仮面女子・スチームガールズの前田なつみ(17)が卒業を発表している。不安がるファンに向け、澤田は「絶対に戻ってくるという気持ちしかないので、安心して待っていてもらいたい」と改めて復帰を誓った。