一世を風靡したあの〝巨乳軍団〟の芸能プロダクションが、ついに消滅する。全盛期には巨乳タレントを多数擁し、グラビアだけではなくバラエティー界も席巻したあの「イエローキャブ」が、今月をもって事業をたたんでしまうことが明らかになった。


 以前から経営危機がささやかれていたイエローキャブが、ついに芸能界から“退場”する。芸能プロ関係者は「すでに2月上旬に業務活動停止措置を済ませたと聞いている。今月をもって事務所をたたむことになりそうだ」と明かした。


 同事務所の二枚看板だった小池栄子(34)は独立。結婚・妊娠が判明したばかりの佐藤江梨子(33)は今月から芸能プロダクション「ノックアウト」の所属タレントとなった。


 イエローキャブの“象徴”であった野田義治氏(68=現サンズエンタテインメント会長)は本紙の取材に「つい最近、関係者を通じて会社をたたむことを聞いた。ただただ残念。寂しいね。もう少し頑張っても…という気持ちはあるけど、いまは残念という言葉に尽きますね」と述べた。


 イエローキャブは1980年に映画界の巨匠・黒澤明監督の長男、久雄氏(69)が立ち上げた「黒澤プロモーション」が前身。88年、野田氏が社長に就任し、社名を「イエローキャブ」に変更すると、黒澤プロ時代からのタレント故堀江しのぶさん(享年23)に始まり、かとうれいこ(45)、細川ふみえ(43)や雛形あきこ(37)ら巨乳タレントを次々輩出した。


 80年代後半から00年代前半にかけて、お茶の間で所属タレントを見ない日はないという状況だったが、04年に経営トラブルから野田氏が社長を辞任。イエローキャブと野田氏率いるサンズに分裂した。