京都府警右京署は16日、自転車のサドルに衛星利用測位システム(GPS)機器を取り付けて、女性(26)を見張ったとして、ストーカー規制法違反容疑で京都市の会社員の男(43)を書類送検した。

 男は2011年、女性の元勤務先の商業施設を訪れてひと目ぼれ。仕事終わりの女性を尾行したり、自宅に行ったりしていた。同署幹部は「勇気がなくて恋愛感情を伝えることができなかったが、すべてを知りたいと思ったようだ」と話す。これだけでも立派なストーカーだが“知りたい願望”は加速した。

 12年春には、女性の自転車のサドル裏に小型GPS機器(縦5・5、横3・5、幅1・5センチ)を設置して、行動パターンを把握可能にした。GPSの記憶容量は約1週間分。男は1週間ごとに自転車からデータを回収して、パソコンで行動を確認後、再び設置するという行為を、中断期間をはさんで2年間も繰り返してきたという。

「(被害女性は)これまでも男の姿を見たり、尾行されている気配に気付いていたが、サドル裏に発見したGPSは、さすがに異常だと思って警察に相談した」(同幹部)

 男女問わず、好きな相手にGPSを仕掛けるストーカー行為は最近よくあるという。「車や自転車の裏。カバンの裏側に縫い付けておくなどの方法がある」(事情通)

 相手の行ったレストランや洋服店などを訪れ、その人が食べたであろうメニューや服を注文。同じ行動をとることを楽しみとしたり、行動パターンを把握して、先回りすることもあるという。

「飲食店で相手が見える席に座り、布をかけて自慰をしたりもする。家や仕事先に押しかけたり、怪文書をバラまいたり、ストーカーとしてのレベルがどんどん上がる。最終的には自分のモノにならないことがわかると刃傷沙汰にまで発展する。おとなしくてウブな人ほど危ない」(同)

 困ったものだ。