小田原競輪場で開催中のGⅢ「開設72周年北条早雲杯争奪戦」は27日、2日目を終了した。二次予選6Rを制した北津留翼(36=福岡)は、初手は中団からが理想だったが、けん制もあって前で受けて立った。

 その後は組み立てミスがあったが、それぐらいのことでは動じない。落ち着き払った7番手まくりであっという間に小原佑太(25=青森)を飲み込んだ。「前受けになった以上は、せめて一個突っ張って中団を取れれば良かったが…。2角の風が向かっていて踏み上げられなかった」と振り返ったが、そこまで悔しそうではない。

 以前、同県の坂本健太郎(41=福岡)が「強きを恐れて、弱気をしいたげる(笑い)。レースでしっかりと弱肉強食をやっている選手」と北津留のことを評していた。自分が上位と自覚すると〝簡単には負けられない〟という強い気持ちが発動するようだ。

「いやいや、全然。みんな強いしそんなことまったく思っていないですよ!」

 本人は猛否定するが、二次予選でも2車単1番人気に応えたように、近況は本線を担ったときの安定感が高い。

 この1着で通算399勝目となった。節目の400勝まであと1勝だ。「デビューから16年ですか…。400勝とは早いですね。オジサンになると日がたつのが特に早くって。紅白(歌合戦)を見たと思ったら、もうまた紅白ですよ。子供のころの1年って長かったのに。老いを感じます」と、これまでの競輪生活を振り返り、間近に迫った節目達成へ思いをはせた。