7月に本格デビューしたルーキー(119期、120期)を取り上げる「challenge! 新人選手紹介」。今回紹介する塚本瑠羽(23=神奈川)は学生時代、柔道で輝かしい実績を残した逸材だ。「プロの世界で勝負したかった」と競輪界に飛び込んできた〝伸びシロしかない〟将来の大砲候補に迫る!

「大学時代の先生は井上康生さん。この前、金メダルを取った高藤直寿さんは大学の先輩で、入れ替わりの代だったんですけど一緒に練習させてもらったこともあります。阿部一二三君とは直接の接点はないけど、年齢が一緒だったので小さい時から全国大会とかで何度も見かけました。昔から強かったですね(笑い)」

 塚本に柔道時代の話を聞くと、日本のレジェンドや東京五輪で活躍した選手など、ビッグネームが続々と出てくる。

 塚本自身も大学時代に20歳以下の大会でアジアチャンピンになるなど、数々の輝かしい成績を残した。しかし「自分より強い人はもっとたくさんいました。僕の口からオリンピックなんて言うにはおこがましいレベルだった」と柔道で世界を目指すことは泣く泣く断念した。

 大学を卒業後は「実業団に入って柔道を続けるか、警察官になるのもいいかなって。収入も安定していますし(笑い)」と様々な選択肢を模索したようだが、最終的には「筋力や体力には自信があったので、プロの世界で勝負したいなと。柔道は26、27歳くらいでベテランといわれるし、基本的に選手生命が短い。それなら、頑張れば長く現役を続けられる競輪選手になろうと思いました。元々、競輪にも興味があったので」とアスリートの血が騒ぐままに、競輪界の門をたたいた。

 柔道では73キロ級で活躍したが現在は「85キロくらいあります」と学生時代よりさらにパワーアップ。ガッチリとした体つきが示すように「どちらかといえばダッシュより地脚タイプ。長い距離を踏めるのが強みだと思っています」と自覚するパワー型で、近い将来は竹内雄作(33=岐阜)や野口裕史(38=千葉)のようなパワフル先行タイプとしてビッグ戦線を賑わせてくれそうだ。

【Q&A】

――師匠(渡辺馨)とはどうやって知り合った? 
 塚本 東海大学内でスポーツコミュニティーのようなものがあるのですが、そこで大学時代に野球をやっていた師匠を紹介していただきました。

――練習環境は?

 塚本 ホームバンクの平塚は、強くて面白い選手が多いので、そこですごく良い練習をさせてもらっています(笑い)。

☆つかもと・るう 1997年11月5日、静岡県出身。大学まで柔道一筋。東海大在学時には、73キロ級で20歳以下の大会で優勝しアジアチャンピオンに輝いた。師匠は渡辺馨(37=神奈川)