男子マラソン前日本記録保持者でプロランナーの鈴木健吾(31=横浜市陸協)が、父となってからの生活を明かした。

 鈴木は14日、都内でスポンサー・アドバイザー契約を結んでいるDM三井製糖の新スポーツブランド発表会に登壇。イベント後の取材に応じ、11月に出場予定のニューヨークシティマラソンについて「世界で勝負するのであれば、ペース変化や駆け引きに対応していける力が大事だと思う。来年のMGCの予行演習の一つとして、失敗してもいいと思っているのでチャレンジングなレースができたら」と展望を述べた。

 8月には、女子マラソンで五輪2大会出場の麻緒夫人との間に第1子が誕生。生まれたばかりの我が子がいながらも、自身は夜間の睡眠時間を確保できていることを申し訳なさそうに明かし「競技により集中できる環境を作ってくれている」と家族へ深い感謝を示した。

 私生活で大きな変化があったとはいえ、トレーニングは着実に積み重ねてきた。「夏は出産があって関東の熱い中での練習だったので、その時期は辛抱強くやっていた」と振り返りつつ、「ここにきて少しずつ調子も上がってきている。残り3週間ぐらいで高地に戻って、しっかり仕上げていきたい」と手応えを口にする。

「しっかりと自立して、まずは妻と子どもを生活させていけるように結果を残して頑張りたい」。かつて箱根路を駆け抜けたトップランナーは、一家の大黒柱としての強い覚悟と責任を持って挑戦を続ける。