歌手の故美空ひばりさんと福島県いわき市との縁を伝える同市内の「雲雀之苑」で12日、新装・追加展示のオープニングセレモニーが開かれる。

 新たに展示されるのは、1987年にひばりさんが復帰第一作「みだれ髪」のキャンペーンでいわきを訪れる予定を断念した際、当時のいわき市長・中田武雄氏に宛てて送った詫び状。約39年を経て、いわき市庁舎から地元有志によって発見された。合わせて、いわきとの縁を紹介する案内板も新装される。

 展示は、ひばりさんといわきの縁を後世に伝えたいという地元有志の意向を受け、ひばりプロダクションが実施を決定。地元有志や全国のひばりファンから寄せられた寄付によって実現した。

 ひばりさんといわきの縁は、1987年に発表された「みだれ髪」から始まる。同曲はいわき市内にある塩屋埼灯台を舞台に、療養からの復帰を目指すひばりさんのために制作された。ひばりさんは作曲家・船村徹氏に「決して手加減はしないでください」と伝え、同曲には生涯最高音が取り入れられたことでも知られる。同年11月、体調上の理由でいわき訪問を断念した際、市長に送った詫び状が今回の新たな展示となる。

 セレモニーでは、坂本冬美が「みだれ髪」、梅谷心愛が同曲のカップリング曲「塩屋崎」、西山琳久が「あれから」を歌唱する。司会を務める徳光和夫は、2024年にひばりさんの銅像「永遠に煌く」が雲雀乃苑へ移設された際の除幕式でも司会を担当した。今回も、ひばりさんといわきの縁を伝える式典の進行を担う。