まだまだ戦える。愛知・名古屋アジア大会のソフトボール決勝(3日、安城市総合運動公園)、日本は中国を7―0のコールドで下して7連覇を達成。大エース・上野由岐子(44=ビックカメラ高崎)の登板はなかったが、今後の活躍も期待できそうだ。
予想外の結末だった。終盤にマウンドへ上がるプランも、チームはコールド勝ちを収めた。9番藤本麗(ビックカメラ高崎)が中前適時打で試合を決めると、歓喜の輪が広がった。上野は「どっちにしても最後は点差が広がっても投げるという話ではあった。コールドで終わるとは思わなかった。準備はしていたけど…」と苦笑いを浮かべつつ「神様からのご褒美だと思ってしっかり(金メダルを)受け取りたい」と頬を緩めた。
アジア大会は2002年釜山大会から7大会連続で出場。「4年後はもう投げていないかな」と明かした一方で、実力は今も健在だ。今大会は予選ラウンドの台湾戦と中国戦でリリーフ登板。110キロ台の直球を軸に、チームの窮地を救った。決勝で5回無失点の好投を見せた後藤希友(戸田中央)は「雰囲気が悪くなった中でもピンチを切り抜いてくださる安心感がある」と絶大な信頼を寄せている。
かつての戦友も太鼓判を押す。上野とともに2008年北京五輪&21年東京五輪金メダルに貢献した山田恵里さんは、中国のコーチとして投球を見守った。予選ラウンド(2日)でのパフォーマンスについて「もう1回打席に立ちたいなって正直思ったぐらい(笑い)。ボールのキレや速さがすごくあった。年齢を感じさせないというか、何歳まででも投げれそうだなという印象だった」と驚きを口にした。
28年ロサンゼルス五輪まではあと2年。上野は「アジア大会としては集大成かもしれないけど、五輪を目指してませんよという意味ではない」。日本をけん引する大エースの物語は、これからも続いていく。












