表彰台を死守だ。愛知・名古屋アジア大会レスリング女子57キロ級3位決勝戦(3日、稲永スポーツセンター)、2024年パリ五輪53キロ級金メダルの藤波朱理(レスター)は、ベトナム選手に10―0のテクニカルスペリオリティー勝ち。ホームでの一戦で銅メダルを獲得した。

 準決勝ではソン・イルシム(北朝鮮)にまさかの敗戦。公式戦の連勝が「155」でストップした。3位決定戦を迎える上で「やっぱり怖かった」というが、父・俊一コーチや周囲の励ましもあり、マットの上に立った。「ロサンゼルス五輪に向けての一歩」と、危なげない戦いぶりで白星をもぎ取った。

 今大会は階級を57キロ級に上げてから、初の国際大会だった。不慣れな部分がある中でも、言い訳はしなかった。「この負けは負けるべくして負けたと思うので、この負けの意味を探すところから。しっかり自分を一から見直して、強くなる道のりを、自分がはい上がる道のりをみなさんに見てもらいたい」とリベンジを宣言した。

 表彰式では初めて他国の国歌を聞いた。「初めての経験で、2年後に絶対流すのは君が代と思いながら聞いていた。悔しいーって…。ちょっと不思議な感覚だった。あの時間は忘れることはない」と涙ながらに語った藤波。ロサンゼルス五輪へ、再出発を誓った。