東京女子プロレスの上福ゆきが、Ober Eatsの盟友・上原わかなとの最後の一騎打ちで〝愛のムチ〟を振るった。

 27日の新宿FACE大会で、12・26後楽園ホール大会をもって卒業&引退する上福と上原による最後の一騎打ちが実現した。

 序盤から上福が得意のサミングを狙えば、手の内を知る上原はこれをブロック。張り手を食らってもエルボー、ドロップキックで応戦するなど、元パートナー同士らしい攻防を繰り広げた。

上原わかな(左)を攻める上福ゆき
上原わかな(左)を攻める上福ゆき

 上福がビッグブーツや卍固めで追い込めば、上原もブレーンバスターから得意のバナナピローで捕獲。リング中央で絞め上げて勝利を狙ったが、上福は意地でロープへ逃れた。

 最後は上原のスシトルネードを切り返した上福が、串刺しドロップキックからコーナーダイブのフェイマサーを投下して3カウント。最後のシングル対決を白星で締めくくった。

 試合後には抱き合うかと思いきや、上福は上原を場外へ追いやり、両手の中指を立てて挑発。最後まで上福らしい態度を貫いた。

 だが、バックステージでは後輩への思いを明かした。上福は「私はわりとベルトを持っている時ぐらいからじわじわと引退を考えていた」と告白。そのため上原とのタッグ王座陥落後は「逆にわかなを突き放して、わかながしっかり一人でやっていけるようにって願っていて」と、意図的に距離を置いていたという。

 しかもリング上だけではない。「プロレス以外の部分、プライベートでもわざと距離を作ってわかなを鼓舞していたつもりでした」と明かし、この日の一騎打ちを通じて「わかなは成長していたし、突き放してよかったなと思った」と安堵した。

「この先、私はいないけど、アイツが自分でやりたいことをやりたいようにやっていってくれればいい」。そんな言葉を残した上福だが、これで美談にして終わるつもりはない。

 10・3大田区大会では上福&VENYと上原&凍雅が激突する。「アイツのいいところも悪いところも全部言える」と豪語すると、「悪いところを最大に引き出して嫌われ者になってもらって、地獄を見せて心を折らせて私が大田区帰ろうと思います」と上福節全開で予告した。

 一方の上原は「上福さんとベルト持ってから泣かないって決めて、そこから泣いてこなかったんですけど、今日はちょっと感極まるものがありました」と吐露。それでも決戦はすぐそこだ。「上福さん、VENYさんに私と凍雅ちゃんで戦うので、それに向けてメチャクチャ気合いが入りました」と雪辱を誓った。

 最後の一騎打ちは終わったが、2人の物語はまだ終わらない。上原をあえて突き放してきた上福は、大田区で今度こそ後輩の「心を折らせる」つもりだ。