東京女子プロレスの鈴芽が、プリンセス・オブ・プリンセス王者・荒井優希から直接勝利を奪い、悲願の王座奪取へ「勝ちへの道」を見つけた。

 27日の新宿フェイス大会では、10・3大田区「WRESTLE PRINCESS Ⅶ」で激突する荒井と鈴芽による最後の前哨戦が行われた。荒井は山下実優、鈴芽は遠藤有栖とのタッグで対戦。開始早々から鈴芽が必殺のリング・ア・ベルを狙うなど、両者は激しく火花を散らした。

 終盤には荒井がフルネルソンバスターからサソリ固めで鈴芽を捕獲。ロープを目指す挑戦者をリング中央まで引き戻し、一気にギブアップを迫った。

鈴芽に強烈な蹴りを放つ荒井優希(右)
鈴芽に強烈な蹴りを放つ荒井優希(右)

 しかし、鈴芽も意地で脱出すると一気に逆襲。低空リング・ア・ベルを山下がカットした直後には、山下のハイキックが荒井に誤爆する。ここで鈴芽&遠藤が熨斗紙と水車落としの競演で王者コンビを分断すると、最後は鈴芽がトップロープを走ってのフェースクラッシャーからリング・ア・ベルにつなぎ、荒井から完璧な3カウントを奪った。

 最後の前哨戦で大きな白星をつかんだ鈴芽は、リング上で「当たれば当たるほど、チャンピオンが、いや、荒井優希が、どんなに強いのか思い知らされてきた。でも、勝つための道、見えたよ」と宣言。バックステージでも「集めてきたピースがハマってきた感覚があります。勝ちへの道見えました!」と確かな手応えを口にした。さらに「まだ全部出し切ってはないと思っています」と不敵な予告まで飛び出した。

 一方、王者は「今日は荒井の負けです」と完敗を認めた。「自分も前回よりも、今日もっともっと強い荒井を見せる気で、いろいろ考えて用意したけど、その全てを鈴芽さんに超えられました」と悔しさをにじませた。

 それでも「荒井もまだやれる、もっと強くなれるんじゃないかっていう伸びしろが、今日めちゃくちゃ見えた」と前を向き、バックステージでは「今のままじゃダメだっていうのもしっかり分かった。もっと強い荒井を見つけて引き出して、大田区では一番強くて怖くて最強のチャンピオンでリングに上がりたい」と逆襲を誓った。

「勝ちへの道」を見つけた挑戦者と、「今のままじゃダメ」とさらなる進化を誓った王者。決戦まで残り6日、最後の前哨戦は鈴芽が大きな一歩を踏み出す結果となった。