東京女子プロレス23日の群馬大会で、プリンセス・オブ・プリンセス王者の荒井優希が、10月3日の大田区大会で挑戦を受ける鈴芽の眼前でサソリ固めを決め、王座防衛へ強烈なメッセージを送った。

 荒井はHIMAWARI&芦田美歩と組み、鈴芽&凍雅&七瀬千花と6人タッグで激突。前哨戦4度目となる荒井と鈴芽が先発を務めると、序盤から互いに一歩も引かない攻防を展開した。

 中盤には荒井のビッグブーツと鈴芽のドロップキックが激しく交錯。荒井がサソリ固めを狙えば鈴芽はロープへ逃れ、逆に鈴芽がハチノス・エイトノットで荒井を締め上げれば、王者も必死にロープへ脱出した。さらに荒井が変形ブレーンバスターを決めると、鈴芽もリング・ア・ベルで即座にやり返し、タイトルマッチを前に火花を散らした。

 勝負が動いたのは終盤だ。荒井が七瀬をフルネルソンバスターで叩きつけてサソリ固め。ここは鈴芽がフェイスクラッシャーでカットしたものの、荒井組が反撃。芦田が鈴芽を捕まえて荒井に託すと、2人で合体フルネルソンバスターを叩き込んだ。

 そして荒井は再び七瀬の両足をつかんでサソリ固め。鈴芽は必死にカットへ向かったが、芦田に阻まれて手が届かない。その目の前で七瀬からギブアップを奪い、王者が勝利を決めた。

 前日22日の東京・両国大会では鈴芽から直接勝利を奪った荒井。この日はあえて挑戦者の目前で勝負を決め、「今日は鈴芽さんの前で勝利を決めたし、荒井が勝ったところを一番近くで見てほしかったので、しっかり見てもらえたんじゃないかな」とニヤリ。「昨日は鈴芽さんにしっかりぶつけられたし、今日は目で感じてもらえたかな」と手応えを口にした。

 それでも「今日鈴芽さん見てたから、きっともっともっとこれ以上にギア上げてくると思う」と警戒は解かない。「荒井も鈴芽さんに対して、まだまだ見せてない部分を見せたり見せなかったりしながら、大田区までいきたいと思います。絶対防衛します」と断言した。

 一方、目の前で勝利を奪われた鈴芽は「すごい目の前で取られて。本当に悔しい気持ちに火が付きっぱなしです」と唇をかんだ。それでも「この強い荒井優希を見れば見るほど、勝ちへのヒントは集まってるはず」と前向き。「余裕な優希ちゃん、強い優希ちゃんだけじゃなくて、荒井優希の本当の部分、荒井優希本人の強さに触れられてるような気がして、私は今すごくワクワク・ゾクゾクしています」と闘志を高めた。

 王者が2日続けて勝利を見せつけた前哨戦。鈴芽は「次こそ私が勝って、その先の大田区、ぶつかりあって私が取ります」とベルト奪取を誓った。