好きだからこそ、見方は変わった――。HKT48の5期生でチームHの市村愛里(いちむら・あいり=25)は、福岡ソフトバンクホークスと競馬への思いを発信し続け、少しずつ仕事の幅を広げている。野球ではスタメンや打順、守備位置まで考え、競馬では予想を重ねながら小倉競馬アンバサダーとしてその魅力を伝える。好きなことと向き合い続ける〝あいちー〟が、その楽しさと奥深さを語った。

ホークスの全新ポーズを決める市村愛里
ホークスの全新ポーズを決める市村愛里

 ――ホークスや競馬に関わる機会が増えてきた今の心境は

 市村 素直にうれしいですし、やっとお仕事につながってきたなという実感があります。最初は発信していてもなかなか広がらなかったんですけど、続けていく中でファンの方にも知ってもらえて、野球や競馬が好きな方にも少しずつ知ってもらえるようになってきたのはうれしいです。時間はかかりましたけど、その分つながってきている感じがあります。

 ――ホークスはどういう視点で見ている

 市村 最初は楽しいという気持ちで見ていたんですけど、今はスタメンの組み方や打順のつながり、守備の配置まで考えながら見ています。監督がどういう意図でこの打順にしているのかとか、この選手がこの位置に入るとつながりやすいなとか、自分なりに考えながら見るようになりました。

 ――昨季は大的中したスタメン予想も話題になった

 市村 ポストシーズンの時に初めてスタメン予想を投稿して、それが結構反響をいただきました。CSや日本シリーズでも当たったことがあって、見てくださっている方に「ちゃんと見てるね」と言っていただけたのはうれしかったです。

 ――守備位置についても発信していた

 市村 山川穂高選手の起用について、DHにして守備を入れ替えたらどうなるかというのを軽く投稿したら、次の日に本当にその形になっていて驚きました。たまたまだとは思うんですけど、見ている中で考えていたことが形になったのは印象に残っています。

 ――ホークスのファンクラブにも入った

 市村 今年から入りました。今まで何らかのファンクラブに入ったことがなかったので、自分の中でも大きなことでした。ファンの方が推しを応援する気持ちがより分かるようになったと思いますし、自分もとことん応援したいと思って入りました。

 ――観戦は誰と行くことが多い

 市村 3期生の栗原紗英さんと行くことが多いです。最初は一緒に来てもらっていたんですけど、今は紗英さんもすごくハマっていて、楽屋でも試合を見たり、他球場の映像を見たりしています。

 ――現地観戦の魅力は

 市村 迫力が全然違いますし、ヒット1本でも会場の空気が変わるのがすごいなと思います。テレビでは見えないベンチの様子や守備の動きも見られるので、より深く試合を感じられます。周りのファンの方と一緒に盛り上がれるのも大きいです。

支配か登録された藤原大翔
支配か登録された藤原大翔

 ――注目している選手は

 市村 3年目の藤原大翔投手です。自主トレの情報や映像を見て注目していたんですけど、キャンプで結果を残して話題になって、見ていてうれしかったです。5月に支配下になったので今後は一軍で活躍してほしいなと思っています。

 ――競馬の見方も変わった

 市村 最初は人気馬を中心に選ぶことが多かったんですけど、今は5、6番人気ぐらいの馬から本命を選ぶことも増えました。固くいくよりも、少し幅を持たせて考えるようになりました。

 ――予想が外れた時は

 市村 仕方ないなと思っていますし、未来への投資だと思っています。どうして外れたのかは振り返って、次につなげるようにしています。

 ――競馬の難しさは

 市村 本当にいろんな要素が多くて難しいです。天候や季節、血統など、気にし出したらきりがないので、どこを見るかを決めないといけないです。最後は直感で決めることもあります(笑い)。

 ――推し馬は

 市村 ファンシーフリルという馬で、4戦連続で2着だった後に1着を取ってくれて、すごく印象に残っています。そのレースを現地で見ていて、自分も単勝を買っていたので、運命を感じました。

市村が運命を感じたファンシーフリル
市村が運命を感じたファンシーフリル

 ――発信する立場として意識していることは

 市村 SNSでの発信はすごく大事だと思っています。小倉競馬アンバサダーになってからはプライベートでも小倉に何度も行って、グルメを撮ったり、動画にまとめたり、推し馬を見つけたりして発信するようになりました。

 ――スポーツとアイドル活動の共通点は

 市村 応援してくれる方の存在が大きいところです。球場でもファンの声が力になっているのを感じましたし、私たちもコールで支えてもらっているので、そこはすごく似ていると思います。

 ――今後の目標は

 市村 ホークスのお仕事をもっと増やしていきたいですし、競馬の発信も続けていきたいです。好きなことを仕事につなげていけるように、これからも頑張りたいです。

小倉牝馬Sを勝利したルメールと記念撮影する市村(右)
小倉牝馬Sを勝利したルメールと記念撮影する市村(右)