男性6人組の音楽グループ、ヴィレッジ・ピープルのリードシンガーを務め、「Y.M.C.A.」や「マッチョ・マン」など数々の世界的大ヒット曲を共同制作したヴィクター・ウィリスさんが6月29日に亡くなったと米紙ニューヨーク・タイムズが1日報じた。74歳だった。

 ヴィレッジ・ピープルはSNSで訃報を発表し、死因は「短期間で進行の速い病気」だったとしたが、詳細は公表しなかった。

 ヴィレッジ・ピープルは1970年代後半、男性のステレオタイプを性的に強調した6人それぞれの衣装で登場し、一躍世界で注目を集めた。ウィリスさんはヘルメットを着用した警察官や、海軍将校のコスプレ姿で登場することが多かった。

 1979年に公演レビューを担当した批評家のジョン・ロックウェル氏は当時、ウィリスさんをグループ内で唯一、「本格的なミュージシャン」と評し、エネルギッシュな楽曲に「ハスキーなゴスペル風の熱量」をもたらしていると記した。

 1978年の「Y.M.C.A.」はビルボードのシングルチャートで2位、翌年の「イン・ザ・ネイヴィー」は同3位を記録した。

 ウィリスさんは近年、トランプ大統領との関わりを強め、同氏の政治集会ではヴィレッジ・ピープルの楽曲を頻繁に使用していた。特に「Y.M.C.A.」は集会の定番の締めくくり曲で、ウィリスさんは壇上でバンドメンバーとともにダンスを披露することもあった。

 トランプ氏は1日、SNSでウィリスさんへの追悼メッセージとして、「彼は素晴らしい、陽気な人物だった。私が集会で『Y.M.C.A.』を使うことを喜んでくれていた」と投稿した。