小田原競輪FⅠ「サンケイスポーツ杯争奪戦」は23日に2日目を行い、10R準決勝に単騎で臨んだ松本秀之慎(23=熊本)が1着で決勝一番乗りを果たした。S級での優出は昨年1月の熊本以来で2度目。24日の12R決勝は川口雄太を背にS級初優勝を狙う。
「得意なわけではない」という単騎戦で、勝つイメージはできていた。内枠の2番車だったが「積極的な木村弘さんに付いていけば」と北日本勢に狙いを定めて初手は最後方からスタート。前受けの中四国勢を切る動きに付いていき「3番手ならチャンスはある」と勝負のときを待った。
最終ホームで自ら仕掛ける選択肢もあったが、塩島嵩一朗を警戒しつつ打鐘を目がけて進撃してきた太田竜馬の動きを見極め「竜馬さんがいいスピードだったし、待っていれば内が空くだろう」と瞬時に判断。すると車間を切って待ち構えていた伊東翔貴が太田を止めにいき、そのすきを逃さず秀之慎は最終2角で内へ。あとは先行する木村をかわして、前に踏むだけだった。
2024年12月にS級に特昇してから3場所目だった地元戦を最後に乗り越えることのできなかった準決の壁を見事にクリア。「自分だけ脚を使っていなかったので何とも言えない」と苦笑いも、GⅠ戦線でも活躍する兄の秀之介に追いつけ追い越せで、このまま一気に〝もう一つの壁〟を乗り越えても不思議ではない。












