フィギュアスケート男子で五輪2大会連続メダルの宇野昌磨(28)と同女子で2016年世界ジュニア選手権金メダルの本田真凜(24)が22日、都内で記者会見を開き、アイスダンスで現役復帰すると明らかにした。24年20月にアイスダンスへの挑戦を決断。26年秋の全日本選手権予選会が初陣となる見込みで、30年フランス・アルプス五輪の代表入りを目標に掲げた。厳しい道のりではあるが、大きな可能性を秘めている。
かねて交際を公言する〝しょまりん〟がイバラの道へ飛び込んだ。アイスダンスにチャレンジする上で、宇野は「五輪を目指してやりませんか」とラブコール。まさかのオファーを受けた本田は「少しだけ時間を置いた」と振り返った一方で「自分の中で大きな覚悟が決まったので『一緒に目指したい』と伝えた」。今後はともにトヨタ自動車に所属し、ロート製薬やANAなど7社が競技活動をサポートする。
新シーズンから競技会に復帰するプランを組んだのは「やるからには勝てる状態で試合に出たい」と本田。ミラノ・コルティナ五輪団体戦は〝うたまさ〟こと吉田唄菜、森田真沙也組(ともに木下アカデミー)が銀メダルに貢献した。表彰台の景色を味わったライバルの壁は、簡単に崩せるものではないという。
あるフィギュア関係者は「〝しょまりん〟でもいきなり勝つのは簡単ではない。来季は〝うたまさ〟が一番手に来ると思う」と厳しい見方を示す。ただ、視線の先にあるのはフランス・アルプス五輪だ。宇野は「五輪を経験した身として、どれだけ難しいことかわかっている。2030年五輪を目指したい思いで、来季からやらせてもらうことになった」と力説。4年後を逆算しながら歩みを進めており、将来的な躍進を見据えている。
近年の日本アイスダンス界は女子で19、20年全日本選手権覇者の紀平梨花が、西山真瑚(オリエンタルバイオ)とのカップルで参戦。カナダ・モントリオールを拠点にフランス・アルプス五輪を意識して練習を積んでいる。
男女の日本一経験者がアイスダンスでしのぎを削るのは、人気面でも大きなプラス。別のフィギュア関係者は「やっぱり宇野選手と紀平選手という全日本で勝ったことがある選手がアイスダンスで戦うのはすごいこと。シングルやペアより盛り上がるチャンスもあるのでは」と期待を寄せた。
アイスダンスは日本が最も課題とする種目。ミラノ・コルティナ五輪では6大会ぶりに個人種目で出場枠を得られなかった。4年後の五輪で団体金メダルを狙うには、各カップルの実力アップが必要不可欠だ。
宇野が「2人だからこそ共通の認識を持ちたい。明確な目標に進んでいく方が間違いなく楽しい。五輪はシングルの時より意識して挑戦する」と力を込めれば、本田も「五輪に出る目標は私たちが競技に挑戦するにあたって、必死にかなえていかないといけない目標」と覚悟を口にした。
新たなステージで戦う〝しょまりん〟は、最愛のパートナーと夢を現実に変える。












