ザ・ドリフターズの故仲本工事さんの内縁の妻で歌手の三代純歌が週刊誌2誌の報道で名誉棄損されたとして発行元の新潮社、光文社に損害賠償を求めた2件の訴訟で、いずれの一審判決も一部不服として東京高裁に控訴した。31日付。純歌側が同日、明らかにした。

 純歌は「週刊新潮」「女性自身」との訴訟で勝訴したが、判決ではドリフの加藤茶が純歌を叱責したと伝えた報道について真偽を明らかにせず、主張が認められなかったと指摘。そのため控訴するとした。

 純歌のコメントは以下の通り。

「今回の判決では一部勝訴を勝ち取りましたが、加藤さんの件でこのような判断が下されたことは非常に残念です。当日加藤さんとは会釈のみで、言葉を交わしておらず、控訴済みの主婦と生活社を含め3社は、伝聞で記事を書き、直接見聞きした人物への取材などは行っていません。今回、新たな事実が出たことなどをふまえ、控訴することとしました。私は間違ったことは言っていないので、引き続き頑張っていきます」

 純歌のマネジャーによると、純歌の代理人弁護士の判断、助言も踏まえ、控訴したという。

 純歌と新潮社の訴訟の判決は今月19日、東京地裁であり、週刊新潮の報道は純歌の人格をおとしめる表現があったと判断され、新潮社は110万円の支払いを命じられた。

 純歌と光文社との訴訟の判決は同25日、東京地裁であり、女性自身の報道は純歌の社会的評価を低下させたと判断され、光文社は88万円の支払いを命じられた。

 この2件のいずれの判決でも、他の表現は真実相当性が認められた。

 純歌は昨年12月、東京地裁であった「週刊女性」の発行元の主婦と生活社との訴訟で敗訴。同月19日付で控訴していた。

 週刊誌3誌との第1ラウンドでは2勝1敗で勝ち越したが、3誌との訴訟すべてで控訴したことになる。いずれの控訴審の期日は未定。