1964年東京五輪のカヌー日本代表でサッカー日本代表MF本田圭佑(27=ACミラン)の大叔父にあたる本田大三郎氏(79)が10日、都内で行われた日本体育大学卒業式で、サッカー解説者の松木安太郎氏(56)とともに特別卒業認定証書を授与された。


 認定証書は、卒業できなかった学生が社会において顕著な功績を挙げ同校の名声を高めた際に贈られる。昨年は俳優の千葉真一(75)が第1号で認定を受けた。


 大三郎氏は57年に入学し経済的な事情のため1年で中退したが、東京五輪出場をはじめカヌーの普及に取り組んだ功績を評価された。79歳で卒業を果たし「ピンときませんね。(卒業認定の話は)2月17日にきまして、私の誕生日でした。偶然でしたね」と笑顔を見せた。


 サッカーで活躍する圭佑に加え、大三郎氏の長男がレスリング3大会連続五輪出場したプロレスラーの多聞(50)という“本田一族”の長。圭佑が小学生の時、プロサッカー選手になりたいと相談を受け「練習日誌をつけたらうまくなるスピードが倍になる」とアドバイスを送ったことで知られる。


 現在はACミランで苦闘が続いているが「野球のイチロー(40=ヤンキース)をマネすればいい。ホームランを打とうなんて思っていないが、ヒットがチャンスにつながり、それがチームの戦闘力になっている」とエールを送った。


 さらに「(圭佑は)サッカーの学校を作っているので、もう一度指導という面の学習をしないといかん時代がくる。人に教える立場を彼にじっくり教えられれば」。自衛隊体育学校などで指導した経験を生かし、いずれは圭佑に一流の指導者としての心構えを伝えたいという。本田一族のドンは意気盛んに、日本のスポーツ界の将来を見据えている。