山下達郎のバンドへの参加や、中森明菜のヒット曲「DESIRE―情熱―」で日本レコード大賞編曲賞を受賞した編曲者でギタリストの椎名和夫さんが死去したことが20日、分かった。享年73歳。この日、山下のバンドに参加しているキーボーディストの難波弘之が自身のフェイスブックで報告した。

 難波は「椎名和夫が亡くなりました。享年73歳」と伝え、「だいぶ前から闘病中だった」ことを明かした。

 昨年夏に体調が好転した際には、シンガーソングライターの竹内まりやが、夫の山下、難波らを誘って、椎名さんを囲み食事会を開催。「その時は大変元気で、みんなで楽しく昔話に花を咲かせたばかりだったので、大変悲しく、残念です」とつづった。

 難波は椎名さんとの出会いから仕事などを振り返り、「たくさんの楽しい思い出をありがとう。天国でもおたくして、色々情報を集めて待っててね」と追悼した。

 また、椎名さんの死去は、以前参加していたロックバンド「ムーンライダーズ」の公式X(旧ツイッター)でも報告。「ムーンライダーズの初代ギタリスト、椎名和夫さんがご逝去されました。ムーンライダーズ映画『マニアの受難』にも、ご出演いただきました。心よりご冥福をお祈りします」としている。

 1952年生まれの椎名さんは、1973年に吉田美奈子のバックミュージシャン(ヴァイオリニスト)としてプロデビュー。その後、ロックバンド・はちみつぱいや、ムーンライダーズの初代ギタリストも務めた。77年脱退後、スタジオミュージシャンとして活動し、ギタリストとして達郎のアルバムやライブに多数参加した。また、編曲家、プロデューサーとしても活躍。RCサクセション「雨上がりの夜空に」や、中島みゆきの「御機嫌如何」など編曲、86年には中森明菜の「DESIRE-情熱-」で、日本レコード大賞編曲賞を受賞した。そのほかにも、井上陽水ら多数のアーティストのサポートした。