伝説的英ロックバンド・クイーンのボーカル、故フレディ・マーキュリーの隠し子とされる「ビビさん」が脊髄がんのため48歳で亡くなっていたことを遺族が明かした。英紙デーリー・メールが先日、報じた。

 隠し子の存在は、昨年9月に刊行された「ラブ、フレディ」(原題)で明らかにされていた。著者はグラミー賞を7回受賞している米レコーディングエンジニアのレスリー・アン・ジョーンズ氏で、「フレディ・マーキュリーの秘密の人生と愛」との副題が付けられていた。

 当時、デーリー・メール紙は伝記からの抜粋として、フレディは1976年に親しい友人の妻と不倫関係になり、女児をもうけたと伝えており、同著で娘はイニシャル「B」とのみ記されていたが、フレディは彼女を「ビビ」と呼び、娘についていくつかの曲を書いたことが明らかになっている。

 レスリー氏は1976年の情事の後、ひそかに「ビビ」の父親になったと語り、昨年それを裏付けるDNA証拠を持っていると発言している。

 ビビさんのパートナーであるトーマス氏は今週になってビビさんが亡くなったことを同紙に報告して「脊索腫という珍しい脊椎の癌との長い闘病の末、9歳と7歳の息子を残して安らかに亡くなりました。Bは今、最愛の父と共に心の世界にいます。彼女の遺灰はアルプスの彼方へと散っていきました」と語ったという。 

 レスリー氏によるとビビさんは医師であり、キャリアを終わらせ、患者に危険を及ぼすリスクがあったため、自分の身元を公表することを決して望んでいなかったと付け加えた。遺族は現在、フランスに住んでおり、若い頃のフレディと一緒の写真など、彼女の写真を公開することを検討しているという。

 同氏は「私の親友となったこの女性を失ったことに打ちのめされています。彼女は私心のない目的を持って私のところにやって来ました。それは、32年間もフレディの物語を勝手に扱ってきた人たちをすべて排除し、彼らの嘘とフレディの人生を書き換えることに異議を唱え、真実を伝えることでした」と追悼の意を表している。