ボクシングWBA世界バンタム級王座統一戦(17日、両国国技館)で、正規王者・堤聖也(29=角海老宝石)と対戦する暫定王者ノニト・ドネア(43=フィリピン)が12日、都内で公開練習を行った。43歳の高齢ながらも「素晴らしいボクサーになっている」と自信を示し、元4階級制覇王者の井岡一翔(志成)が堤勝利と予想したことには「言わせておけばいい」と受け流した。
この日は入念なウオーミングアップを行い、シャドーボクシングとミット打ちを披露。ミット打ちの2ラウンド目にグローブの内部が破損して練習を打ち切ったが、得意の左フックなどキレのいい連打を繰り出し、5階級制覇王者の風格を漂わせた。コンディションは「最高」と手ごたえ十分。「自分はいつも自信にあふれているファイター。どんなタフな試合であれ、どんな強い選手であれ、強さを見せて勝ちたい」と復活をかける一戦へ闘志を燃やした。
堤について、トレーナーのドクターJ氏は「サウスポーからオーソドックスに変えるなど、とても努力をして、自分の力をしっかりと積み上げてくるボクサー」と分析。ドネアは「自分は経験が勝っている。そして勇敢さも。これは堤選手にもあると思うが、世界中でも見せてきた自分の勇敢さをいかんなく出していく。そこをしっかりできれば勝利すると思う」と戦いをイメージした。
世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)に連敗したことは「学びでしかなかった」と受け止めている。「闇の中でしか見られない光がある。自分自身を理解することに対してとても大きな時間、経験になった。このようにケガがなければ時間や年齢は制限なく、永遠にボクシングができることも分かった。今はそういった制限から解き放たれて、恐れもなく、素晴らしいファイターになっていると思う」と力説した。
また、先日には、井岡がこの一戦の予想を求められて、ドネアの年齢からくる瞬発的なパワーの衰えを指摘し、堤の勝利を予想している。これを伝えられたドネアは「言いたい人には言わせておけばいい」と笑顔で受け流し、「自分が誰かを知っているのは自分自身。そういったことに流されずにいることが大事」と強調した。
結果で評価を覆すことはできるか。












