大相撲九州場所で初優勝し、大関昇進を果たした安青錦(21=安治川)が母国ウクライナでも注目を集めている。同国メディア「ZN.UA」は「ウクライナ人力士が日本の大相撲で同国史上初となる大関昇格を果たす」と題する記事を掲載。安青錦の偉業を特集した。

 同記事では「11月26日、日本相撲協会の理事会が開かれ、ウクライナ出身の安青錦、ダニーロ・ヤブグシシン(本名)が大関に昇進した。大関は大相撲で2番目に高い地位だ。その後、福岡県久留米市で正式な昇進式が行われた」と報じ、初土俵から所要14場所の大関昇進が最速記録(年6場所制以降、付け出しを除く)であることなどを記した。

 また、同記事では「大関昇格により、このウクライナ出身の力士は将来、相撲界最高位である横綱の座を狙う可能性が開かれた」「ヤブグシシンは欧州出身者として、大関に昇進した4人目の人物となった。彼以前には琴欧洲(ブルガリア)、把瑠都(エストニア)、栃ノ心(ジョージア)が大関に昇進した。これらの力士は、その後に横綱に昇進することはなかった」と、欧州出身初の横綱昇進に期待を寄せた。

 さらに「AP通信によると、ヤブグシシンは現役引退後も日本にとどまり親方(コーチ)になることを検討しているという。相撲のルールでは日本国籍者のみがコーチになれるため、彼は日本国籍を取得する予定だ」「同時に、彼はウクライナのルーツを放棄するつもりはないと強調した。彼にとってウクライナは出生地であり、人格形成の地であり、可能であれば故郷に戻りたいとも述べた」と伝えている。