〝アンディ流〟で世界をつかむ。ボクシングのWBA世界スーパーライト級タイトルマッチ(11月14日=日本時間15日、米国マイアミ)で王者ゲーリー・ラッセル(29=米国)に挑戦する同級1位・平岡アンディ(29=大橋)が28日、横浜市内で公開練習を行った。過去に同級で王者となった日本ジム所属の3人はいずれも早期KOで王座を奪取したが、平岡は過去の例を意識せずに自身のボクシングを貫いて勝利することを誓った。

 同級は所属ジムの大橋秀行会長が「チャンスを作るのがすごく大変」と語るほど、世界的に層が厚く、日本選手にとっての難関。過去の日本の王者はいずれも剛腕ファイターで、藤猛は2ラウンド(R)、浜田剛史と平仲明信は1Rの豪快KOでベルトを手にした。平岡も24戦全勝(19KO)と高いKO率を残しているが、過去の3人とは違う長身のテクニシャン。早期KOを「魅力的ではある」と話しながらも、「自分はそういうタイプではないので、しっかりボクシングをして、勝利をつかめれば」と冷静に戦いをイメージした。

 王者ラッセルも18勝(17KO)1敗の戦績を残す強打者。だが、大橋会長は「確かに強いけど、ちょっと攻撃が単調。アンディにとって戦いやすい。すごく相性が合うと思う」と期待する。平岡も「いい意味でのプレッシャーはありますけど、しっかり準備できたのもあって、自信をもって勝てると言えるぐらいになりました」と腕をさすった。

 さらに、大橋会長は「この階級で勝てば、また一段大きな試合になる。来年、東京でビッグマッチがあるので」と、来年5月ごろの開催が計画されるスーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)と元3階級制覇王者・中谷潤人(M・T)の東京ドーム決戦への出場も期待。平岡は「やっぱり日本人としてやりたいですね。負けられないですよね」と意欲を示した。

 これまで約90Rのスパーリングをこなし、体調は「万全」と手応え十分。敵地で大きな勝利をつかめるか。