ボートレース津のSG「第72回ボートレースダービー」(優勝賞金4200万円)は26日、優勝戦が行われ、1号艇の末永和也(26=佐賀)がコンマ13の好Sから危なげなく逃げ切って1着。デビューから6年6か月で念願のSG初制覇を成し遂げた。昨年5月の多摩川オールスターでは、当時23歳の定松勇樹がSG初V。また佐賀の若武者が大仕事をやってのけた。
津の週末は雨。それでも優勝戦が行われた12Rにはぴたりとやんだ。レースのカギを握ったのは、準優11R同様6号艇・赤岩善生の動向で全艇が前づけに屈せずスローで舟を向けた。準優11Rは1号艇・山崎郡がSを決め切れず渡辺浩司のまくりを食らったが、優勝戦の末永はインからコンマ13の完璧な飛び出し。2~6コースに何もさせず、逃げ完勝だ。
末永は予選2位通過。トップ通過を果たしながら準優で散った山崎とは準優のメンバー構成が違ったとはいえ〝運が良かった〟では片づけられない何かがあった。結果的にボートの神様は末永にほほ笑んだわけだが、仮に末永が準優11Rの1号艇だったとしても〝末永なら逃げていた〟と思わせるものを持っているのだ。
優出メンバーのうち末永、茅原悠紀、赤岩の3人が駆るのは甲乙つけ難い快速機。そして、仕上げ面で一歩リードしたのが末永なら、機力に見合う成績を残したのも末永だった。
デビュー直後から逸材と言われながら、GⅠ初優出となった2022年の多摩川ヤングダービーでは、優勝戦で2番手追走から先頭に迫るも、3周2Mの大失速で6着(不良航法)。挫折も味わいながら、頂点へ向け一直線の方向はブレなかった。
「前日はSG優勝戦の実感がなかったけど、当日はみんなに『頑張れ』と言われて緊張してきた(笑い)。スタートしてからはしっかり(外を)張って、きれいに回れた」
これで賞金ランクも4位に浮上。「これからも挑戦し続ける立場でいたい。(グランプリのトライアル)セカンドから行けるよう、この後の記念もチャレンジカップも頑張りたい」。笑顔が涼やかな若武者は、年末まで疾走するつもりだ。













