NHK大阪放送局は現在放送中の朝の連続テレビ小説「ばけばけ」(月~土曜午前8時)に雨清水傅役で出演中の俳優・堤真一のコメントを発表した。

 同ドラマは、明治時代の島根・松江を舞台にヒロイン・松野トキ(高石あかり)と外国人教師ヘブン(トミー・バストウ)を軸にした人間模様を描く。堤演じる雨清水は、トキの親せきで、トキを幼い頃からかわいがっているという役どころだ。

 堤は「雨清水家は男の子3人だったので、松野家に養女に出したとはいえ、血のつながった女の子のおトキはやっぱり非常にかわいかったのだと思います。おトキへの傳の振る舞いは単なる親切やいい人というレベルではなかったですよね」としみじみ。

 続けて「おトキの非常に前向きでエネルギッシュなところが高石あかりさんに本当にぴったりで、『当て書きしたの』と思ったくらいです。高石さんの人との距離をスッと縮められるところや、元気で明るいところがおトキそのものでした」と語った。

 傳は妻・タエに頭が上がらないが、そんなところを自身と重ね合わせることも・・・。

「佐藤浩市さんには若い頃に初めてお会いしたので、今お会いしても直立不動になってしまうんですよ。だから、最初に出会った時の関係性から態度を変えられない傳の気持ちはよくわかります」

 17日放送の第15回で傳は志半ばで亡くなってしまう。

「人生としては頑張ったと思いますが、タエのこともおトキのことも、すべてにおいてやりきれなかったつらさを抱えたままだったと思います」

 また、「息子たちに対しては『なんとか生きていってくれ!』という感じだけれど、とにかくタエさんがこれからどうなるのか心配だったんじゃないかな。ずっと侍女がついていて自分でふすまを開けたことすらない、生活していくすべを知らない彼女が生活していかなければいけないのがすごく心配で、本当に死んでも死に切れんという気持ちでした」と思いやった。

 そして「おトキに関しては、血はどうあれ松野家で育ったので『この子は大丈夫、たくましく生きていけるだろう』と、たぶん死ぬ間際も思っていたと思います。雨清水家で育てていたら、もっと堅苦しい生き方になっていたかもしれません。松野家で育ったからこそ時代を生き抜ける力を持てたのでしょうね」とコメントしていた。