◇入海馨(29)岡山支部116期
デビューから10年が経過し、ボートレーサーとして充実期を迎えている。9月の鳴門GⅠ72周年で優出(2着)を果たすなど5月以降8優出2V。2026年前期適用勝率も15日時点でキャリアハイを更新ペースの7・79の勝率を叩き出すなど絶好調だ。
飛躍のきっかけとなったのがSG初出場となった3月の若松クラシック、7月の徳山オーシャンカップの経験だ。「SGを経験してペラとかも一からやり直しました。やることなすこと、正解か失敗か分かりやすくて反省がしやすかった。エンジン出しにスタート、ターンや走る位置とか全部が勉強になった。一節だけで一年分くらいの濃さがありました」と充実した表情で濃厚な日々を振り返った。
昨年8月の芦屋72周年で待望のGⅠタイトルの称号をゲットした。その土台には2023年9月の下関PGⅠヤングダービー優勝戦1枠での悔しい敗戦(3着)がある。「ヤングダービーは残念な結果に終わってしまったけど、あの経験があったからこそ1年間頑張って芦屋の優勝につながったのかな。自分は失敗するタイプ。その失敗を経験にして、順調に成長できていると思います」と自身でもしっかり成長を感じ取っている。
「今は調整の幅を広げているところです。自分は行き足、ターン回り重視の調整の方がレースはしやすい。ただ、伸びがいい時にはそっちに振れるように…。そのためにはスタート力ももう少し磨いていかないといけない。その辺りもだいぶ身についてきました」とハイレベルな舞台で高い壁に立ち向かうために向上心を忘れない。
家族の支えも快進撃の要因の一つだ。妻は昨年12月に引退を発表した元ボートレーサーの新田有理さん。「家族の支えはかなり大きいです。妻も選手を続けるか本当に葛藤していた。今は支えてくれているのでありがたいです」と妻への感謝を口にしながら、一家の大黒柱としてもより一層、走りに力が入る。
明確な目標も定まっている。「まずは(GP)シリーズに行きたい。ここ3年の課題だったし、そこはずっと意識していました。数字としては(勝率)8点が目標。ダービーに出るためには7点を目指していてはダメですしね」と明かす。
そして「いつかはグランプリを取りたい」ときっぱりと言い切る。昨年GⅠタイトルをゲットし、今年はSGデビュー。順調に歩みを進める29歳がさらなるステップアップへ――。ターンを磨き、スタートの精度も上げて夢のビッグタイトルへ突き進む。












