3日のNHK連続テレビ小説「ばけばけ」第5回で、時間が一気に11年飛んでヒロインが幼少期(福地美晴)を脱して高石あかりの本格登場となった。
明治8(1875)年の松江(島根県)で始まった主人公・松野トキの物語。5話では明治19年に変わり、18歳になったトキは遠縁にあたる名家、雨清水家の傳(堤真一)が営む機織り工場で働いていた。2日の4話は、父司之介(岡部たかし)のウサギ商売が破綻し、巨額の借金を抱えた一家の今後を心配させるところで終わった。
そこからの一足飛びに視聴者はX(旧ツイッター)で「まさかの一週目でタイムワープ笑」「面食らった」「来週かと思ったら今日ワープかーい!」「なんの違和感もなかった」などと反応を示した。
経済苦からのワープといえば、2022年度前期「ちむどんどん」でも似た流れがあった。父を亡くして母とヒロインの暢子(黒島結菜)ら4兄妹は困難に直面。暢子は沖縄を出て東京の親族に引き取られることになったが、土壇場で家族のもとに引き返す。〝口減らし〟を断念した一家はどうなるのかと思いきや、次回は7年飛んで暢子は元気な高校生に育っていた。
この展開も一部で「ご都合主義」などと言われたが、「ばけばけ」も長期間どう生き延びたのかが省かれた。ただ、武士の誇りが高い司之介が牛乳配達、容赦のない借金取りが現れるなど、松野家の引き続き大変な暮らしぶりは描かれた。
4話では、可愛がっていたウサギが夕食に供されてトキが泣く場面があり、これも「ちむどんどん」での飼育ブタが自宅の夕食に出るシーンを思わせるものだった。
もっとも、ワープのおかげで、事態が司之介の言葉通りに見える効果も生んだ。入水自殺をトキに阻まれると、「明日から働いてくれるな?」と唐突に幼い娘を困惑させた。5話の冒頭、工場にいるトキが映った。11年経過したが、ドラマ放送上は「明日」から働く形に。Xには「狙ってたんだろうか」と意図的な演出の可能性を示唆する投稿もあった。
一方で司之介は「どんなに貧しくとも、しじみ汁だけは必ず飲ませてやるけん」と4話で誓いながら、5話では「しじみがほとんど入っちょらんがね」とトキがこぼし、まともに約束を果たしていないことをうかがわせた。〝ダメ父〟の言動もドラマ序盤の見どころとなっている。












