ボートレース浜名湖のプレミアムGⅠ「第39回レディースチャンピオン」の優勝戦が11日に行われる。ボートレースファン歴47年の元天才ジョッキー・田原成貴氏(66)は大会3連覇、4Vがかかる最強女子・遠藤エミ(37=滋賀)の〝歴史的V〟達成の瞬間を心待ちにしている。

【田原成貴氏が熱く語る】今大会は女子ボートレース界に新たな1ページが加わる。私はそんな気がしてならない。

 準優は最後に波乱が待っていた。予選トップの平山智加選手が2着に敗れ、鎌倉涼選手に絶好枠が巡ってきた。エンジンは出ている。ここまで女子ビッグレース(レディースC、クイーンズC、スピードクイーン、レディースオールスター)の優勝が一度もないだけに是が非でも勝ちにくるだろうが、私の本命◎は2号艇・遠藤エミ選手だ。初のビッグタイトルを狙う鎌倉選手を負かすシーンが今から目に浮かんでくるのだ。

 通算46回の優勝回数を誇る遠藤選手だが、今年1月のオールレディースで優勝したのが最後。約7か月も優勝から遠ざかっており、こんなリズムの上がらない状況は近年ではあまり記憶がない。今大会も初日ドリーム戦で2コースからトップスタートでイン守屋美穂選手をまくりに行ったが、展開に恵まれず6着。非常に悪い出だしとなったが、3日目8Rの最内差しで流れがガラっと変わった。3コースから格の違う俊敏なターンで1着。そこからイン逃げ連発で完全に息を吹き返し、3連勝でファイナルに駒を進めてきた。

 優勝戦は2号艇だが、今の状態なら十分に差し切りVのチャンスはある。優勝すれば鵜飼菜穂子さん以来の3連覇、山川美由紀選手に並ぶ4度目の女王戴冠。女子レーサー歴代レジェンドに肩を並べるのだ。遠藤選手のボートレース人生は、まだ山の中腹だ。レジェンドたちを超え、頂点に立つ使命が彼女にはある。新しい歴史を作るためにも女子ボート界ナンバーワンの旋回力で勝ち切っていただきたい。