日本全国を猛暑が襲い、今年の夏は記録的な暑さとなっている。そうしたなか今年前半、大揺れに揺れたフジテレビでは「今年は、アレがなくなって助かった」という声が上がっている。〝アレ〟とはここ数年、真夏に開催されていたフジ本社周辺の大型イベント「お台場冒険王」のこと。実はこのイベント、今年1月に退陣した港浩一前社長の肝いりで行われていた〝負の遺産〟だったというのだ――。
フジテレビは、元タレント・中居正広氏の女性トラブルに端を発した一連の問題で大揺れとなった。港氏は今年1月、問題の対応に関する責任を取る形で社長辞任に追い込まれた。さらにそれだけでは済まず、フジは6月、港氏と大多亮元専務の法的責任を追及することを会社法に基づき決定し、提訴する方針を発表した。
こうして〝港体制〟は終わりを告げたわけだが、港氏の〝負の遺産〟と言われていたのが「お台場冒険王」だという。
そもそも「お台場冒険王」が始まったのは2003年で、これは開局45周年を記念して開催された。その後毎年開催され、08年をもって一度は幕を閉じたが、23年に15年ぶりに開催され、昨年も行われた。
23年に復活したのは、前年の22年に港氏が社長に就任したためだ。あるフジの社員は「かつては人気バラエティー番組を手掛けてきた港さんが社長に就任し、すぐに『お台場冒険王』の復活を決めたんです。自身はバラエティーでフジの黄金期を作り上げた自負があるから、それを再現したかったのでしょう」と指摘する。
しかしこの復活、社員には大不評だった。というのも、視聴者に対する夏休み期間のサービスという意味合いが強く、決して儲かるイベントではないからだ。それどころか「やればやるほど赤字がかさんでいた」(同社員)。
にもかかわらず開催にゴーサインが出たのは、〝フジテレビのドン〟と言われる日枝久氏の意向が働いたからだという。「子飼いである港さんが『やりたい』と言ってるわけですから。『港がやりたいならやればいい』という感じだったようだ」(同)
しかし問題は、ここ数年にわたって続く猛暑。以前開催されていた03~08年に比べ、気温が上昇しているのは明らかだ。昨年、開催された「お台場冒険王2024~人気者にアイ♡LAND~」は7月20日から8月25日まで連日続いた。
「会社の近くで行われているから、人が足りないとすぐに社員が駆り出されるので、みんな不満タラタラ。もし港さんが辞任していなかったら今年も間違いなく開催されていた、と思うとゾッとしますね」(同)
今年は昨年以上の猛暑で、5日には群馬県桐生市で41・2度に達し、国内観測史上の最高記録に並ぶなど、異常な暑さが続いている。もし今年も屋外で行われる「お台場冒険王」が行われているとしたら…と考えると、フジ社員が恐怖を覚えるのも無理はない。












