6日に放送されたフジテレビの検証番組「検証 フジテレビ問題 ~反省と再生・改革~」を巡り、当のフジ社内で〝欠陥〟を指摘する声が上がっている。元編成部長のB氏本人への取材がなぜかスルーされたからだ。

 フジの第三者委員会が3月に公表した調査報告書によると、B氏は2021年11月に外資系ホテルで行われた〝スイートルームの会〟、23年5月に中居氏所有のマンションで行われた〝BBQの会〟にAさんを誘い、双方の会で中居氏、Aさん、B氏らが複数人が会食した。

 23年6月に中居氏とAさんとの間でトラブルが発生した後、B氏は翌7月、中居氏の求めに応じてAさんの入院先に見舞い品を届けたほか、11月には再び中居氏の求めに応じて弁護士まで紹介した。

 調査報告書はB氏について、Aさんに見舞い品を届けたのは配慮を欠き、Aさんに対する口封じだと批判。中居氏に弁護士を紹介したことも同氏側に立ったとした。これらの行為をAさんに対する「二次加害行為」と評している。

 6日放送の検証番組では、トラブル発生当時に社長だった港浩一氏や元専務だった大多亮氏が実名、顔出しで証言。そこでは「性別・年齢・容姿」に着目した会合の実態が明らかになった。ほかにも幹部が取材に応じているが、なぜかキーマンとなるB氏は登場せず。その代わりに「B氏と仕事をしたことがある社員」や「B氏を知る社員」が登場し、中居氏とB氏の関係やB氏が出世した背景を証言するのだった。

 B氏は今回の事案で4段階の降職となったものの、今もフジ社員。だとすれば、本人が直接証言することが何よりの「検証」になりそうだが…。

 B氏がスルーされた経緯についてフジ企業広報部は「取材を行ってきた結果、ご覧いただいた放送内容となりました。取材や番組制作の詳細についてはお答えしておりません」とコメントした。フジ社員の話。

「フジの歴代幹部が取引先との会食に女性アナを接待要員として招き、その慣習を引き継いだ一人がB氏とされました。調査報告書でB氏の行為は『二次加害』とも評された。それにもかかわらず、検証番組でB氏への取材がスルーされた形で、社内にはまた不満が再燃しています」

 検証番組でB氏がスルーされたことについて、フジ社内では「B氏が検証番組の取材で不穏な情報を〝暴露〟することを懸念したのでは」「会社(フジ)としては、B氏は一連の問題に関与していないとのスタンスだと世間に見られかねない」「取材はしたが、証言が使えなかったのかも」などといった声が上がっている。